WindowsでRaycastの使い方を完全マスター:基本機能からおすすめ拡張機能まで(初心者向け完全マニュアル)

Mac環境において、作業効率を劇的に向上させる「神ツール」として大人気のランチャーアプリ「Raycast」が、ついにWindows環境でも利用可能になりました。

この記事では、RaycastをWindowsで使うためのインストール手順にはじまり、初心者の方が「困った時にはここを見れば解決できる」ように、詳細な基本機能の使い方やアクションパネルの概念、おすすめの拡張機能(Extensions)までを網羅的に解説します。Windows標準のスタートメニューや検索機能では届かなかった圧倒的な操作体験を手に入れましょう。

Raycastとは?なぜ導入するべきか

Raycastは、キーボードからの文字入力だけであらゆるPC操作を瞬時に完結させる、超高機能なランチャーアプリです。 アプリの起動、ファイル検索、計算、クリップボード履歴の呼び出しなど、日常的な作業がすべてRaycastという一つの窓(コマンドパレット)から実行できます。

最大の強みは以下の3点です。

  • アプリを切り替える手間(コンテキストスイッチ)が減り、集中力が途切れないこと。
  • サードパーティ製の拡張機能(Extensions)を追加することで、NotionやGitHubなど、普段使っているSaaSとAPIレベルでシームレスに直接連携できること。
  • すべての操作がマウス不要になり、キーボードだけで完結すること。

料金プランについて

Raycastは無料プランでも十分に実用的です。導入前に料金体系を把握しておきましょう。 最新の情報は公式サイト( https://www.raycast.com/pricing )で確認できます。

プラン月額料金主な内容
Raycast(無料)$0Clipboard History、Quicklinks、Calculator、Snippets、Emoji Picker、Window Management等のコア機能がすべて利用可能。Raycast AIは50メッセージまで無料。Raycast Notesは5件まで。拡張機能のインストールも無制限。
Raycast Pro$8/月(年払い$96)無料プランの全機能に加え、Raycast AI(Raycast/OpenAI/Anthropic/Perplexity/Mistral/Google/xAI等の複数プロバイダー対応)が無制限に利用可能。Cloud Sync(複数端末間での設定同期)、Translator、Raycast Notes無制限、Clipboard History無制限、カスタムテーマなども利用可能。
Pro + Advanced AI$16/月(年払い$192)Proプランの全機能に加え、各プロバイダーの最上位AIモデルが利用可能。

この記事で解説する基本機能や拡張機能のほとんどは、無料プランの範囲内で利用できます。 まずは無料で試してみて、AI機能やCloud Syncが必要だと感じた時点でProプランを検討するのがおすすめです。

インストール手順

WindowsでRaycastを利用するための手順は以下の通りです。

  • Raycastの公式サイト( https://www.raycast.com/ )にアクセスし、「Windows」のページからインストーラーをダウンロードします。Microsoft Storeからもダウンロード可能です。
  • コマンドラインに慣れている方は、PowerShellを開いて winget install raycast を実行する方法もあります。
  • ダウンロードしたインストーラーを実行し、画面の指示に従ってインストールを完了させます。
  • インストール完了後、Raycastを起動すると初期画面が表示されます。環境を同期させるため、アカウントを作成するかログインを行ってください。

Windows版でのショートカットキーについて(PowerToys Runとの重複回避策)

WindowsでRaycastを利用する際、まず直面しやすい問題が「ショートカットキーの衝突」です。 Raycastのデフォルトの呼び出しショートカットは「Alt + Space」になりますが、これはマイクロソフト公式の支援ツール「PowerToys」に含まれるランチャー「PowerToys Run」の標準ショートカットと同じです。両方をインストールしていると正常に呼び出せません。

回避策としては以下のいずれかを行ってください。

  • Raycast側のショートカットを変更する: RaycastのSettingsを開き、「Raycast Settings」からグローバルショートカットを「Ctrl + Shift + Space」など、他の機能と被らないものに変更します。
  • PowerToys Run側の設定を変更する: PowerToysの設定画面を開き、PowerToys Run機能そのものを「オフ」にするか、PowerToys Runのショートカットを意図的に別のものへ変更し、Raycastに「Alt + Space」を譲ります。ランチャーとしての性能はRaycastが圧倒的に高いため、こちらの方法をおすすめします。

なお、日本語Windows環境では「Ctrl + Space」がIME(日本語入力)のオン/オフに割り当てられていることが多いため、こちらも避けたほうが無難です。

【超重要】アクションパネル(Ctrl + K)という概念

各機能の使い方を解説する前に、Raycastを使う上で絶対に覚えておかなければならないのが「アクションパネル」です。

Raycastで何かを検索したり選択した状態で「Ctrl + K」を押すと、その対象に対して「どんなアクションを起こすか」の選択肢が右下にリストとして現れます。 例えばファイルを検索して見つけた時、Enterを押せば「ファイルを開く」になりますが、Ctrl + Kを押せば「ファイルのパスをコピーする」「別のアプリで開く」「ゴミ箱に入れる」といった多様な操作に分岐できます。

Raycastでは、「検索・選択」→「Ctrl + Kでアクションを実行」という流れが基本になりますので、必ず覚えておいてください。

Raycast内で使えるキーボード操作(早見表)

Raycastを操作する際に頻繁に使うキーボード操作の一覧です。迷ったらこの表を参照してください。

キー操作動作
Alt + Space(またはカスタム設定キー)Raycastを呼び出す/閉じる
文字入力コマンドやアプリ名を検索
↑ / ↓検索結果リスト内の選択を移動
Enter選択中の項目を実行・決定
Ctrl + Kアクションパネルを開く(最重要)
Esc検索をクリア/前の画面に戻る/閉じる
Ctrl + YQuick Look(ファイルのプレビュー表示)
Tabコマンドの詳細画面へ移動
Ctrl + Pストア等でフィルターを適用

Settings(設定画面)の開き方

Raycastの設定画面には、以下のいずれかの方法でアクセスできます。

  • Raycastを呼び出してから「Settings」と入力し、表示されたコマンドを実行する
  • タスクバーのシステムトレイにあるRaycastアイコンを右クリックして、メニューから「Settings」を選択する

基本設定のカスタマイズ

Raycast(Settings)を開くと、より自分の手に馴染むように設定をカスタマイズできます。

General

最も基本的な動作の設定です。

設定項目設定内容・説明
Open at LoginWindowsの起動時(ログイン時)にRaycastを自動的に立ち上げるかどうかを設定します。
Show in System Trayタスクバーのシステムトレイ(タスクトレイ)にRaycastのアプリアイコンを表示するかどうかを設定します。
Raycast HotkeyRaycastを呼び出すための基本ショートカットキー(例:Ctrl + Shift + Space など)を指定します。
Follow System AppearanceRaycastのテーマ(ライト/ダーク)を、Windowsシステムのテーマカラーに自動で連動させるかを設定します。
Window ModeRaycastを開いた際のウィンドウの基本スタイルを、シンプルな「Compact」か、より情報量の多い「Expanded」から選択します。

Shortcuts

非常に重要な設定画面です。各コマンドに対して、グローバルショートカット(Raycastが開いていない状態でも特定のキーボードの組み合わせで直接その機能を呼び出す設定)や、エイリアス(Raycast内で短く入力するための略称。例えばClipboard Historyに「cb」などのエイリアスを設定)を割り当てられます。 ※Mac版にはこの画面に「Extensions」タブが存在し、拡張機能の管理画面がありますが、現在のWindows版ではそのUIが表示されていない場合があります。ただし、拡張機能自体はStoreからインストールして利用可能です。

Keyboard

Raycast内でのキーボード操作やショートカット入力に関する詳細な振る舞いを設定します。

設定項目設定内容・説明
Escape Key Behavior検索画面でEscキーを押した時の挙動(検索結果のクリア、前の画面に戻る、ウィンドウを閉じる等)を設定します。
Escape Key Closes Windowメイン画面以外のウィンドウ(AI Chat、Notes、Settingsなど)を開いている際、Escキーで閉じるかどうかを設定します。
Auto-switch Input SourceRaycastを開いたときに指定した入力ソース(日本語や英語など)に自動切り替えし、閉じると元に戻すように設定できます。
Navigation Bindingsコントロールパネルの操作にEmacsのキーバインドなどを割り当てる設定です。
Page Navigation Keysページが複数にまたがる画面での「戻る」「進む」に使うキーボード操作を設定します。
Hyper Key指定した物理キー単体を、「Ctrl + Alt + Shift + Win」キーを全押しした状態(Hyper Key)として動作させるキーマップ設定です。従来はAutoHotkey等のツールが必要でしたが、Raycastだけで完結できる画期的な機能です。
Include Shift (⇧) / Replace occurrences…Hyper Keyに関連した特殊装飾キーのシンボル置き換えなどの詳細設定です。

Advanced

アプリケーションの各種動作の詳細や、エクスポート、ネットワークに関する高度な設定を行います。

設定項目設定内容・説明
Show Raycast onマルチモニター環境で、Raycastを呼び出す画面をどこにするか(マウスカーソルのある画面など)を設定します。
Pop to Root Searchウィンドウを閉じてから何秒経過したら、初期の検索(ルート)画面にリセットするかを設定します。
Favicon Provider検索結果に表示させるお気に入りアイコン(ファビコン)を取得するプロバイダーを指定します。
Root Search Sensitivityメイン画面での検索感度を設定し、検索結果に表示される数を制御します。低いと広くヒットし、高いと厳密になります。
Open Folders in Tabsフォルダーを開く際、新しいエクスプローラーのウィンドウではなく既存のタブで開くかどうかを設定します。
Export Passphrase / Scheduled BackupRaycastの設定データをエクスポートする際の暗号化パスフレーズや、自動バックアップのスケジュールを設定します。
Use System Proxy Settings通信時にWindowsのシステムプロキシ設定をそのまま使用するかどうかを設定します。
Additional Certificate Authority独自のセキュリティ証明書を追加し、特定のネットワーク制限下での通信エラーを回避します。

Organizations

所属している組織やチームでのアカウント管理、連携を設定する画面です。

基本機能の使い方(完全マニュアル)

Raycastには標準で多くの機能が搭載されています。Settingに表示される一覧に沿って、初心者にもわかりやすい具体的な利用シーンとともに使い方を解説します。

AI

Raycastに内蔵されたAIアシスタント機能です(無料プランでは50メッセージまで利用可能)。

使い方:Raycastを開き、「AI」と入力するか直接質問を打ち込み始めるとサジェストされます。わざわざブラウザでChatGPTなどを開かなくても、パレット上でそのまま質問し、回答を得られます。プログラミングのコード生成、長文の要約、ちょっとした翻訳など、手元ですぐに相談できるのが強みです。

Applications

インストールされているアプリケーションのランチャー機能です。

使い方:「chrome」や「excel」など数文字入力し、候補が出たらEnterで起動します。スペルミスなどの曖昧な入力(ファジー検索)にも強いため、「eccel」と間違えて打っても正しくExcelを提案してくれます。

Browser

ブックマークの検索や、ブラウザの操作を行います。

使い方:ブラウザに登録してあるブックマークを直接検索して開くことができます。頻繁に見るSaaSのダッシュボードや社内ポータルなどに、マウスを使わず一発でアクセスできます。

Calculator

強力な計算機能です。

使い方:Raycastの検索窓に直接「120 * 45 / 3」と入力すると、リアルタイムで計算結果が表示されます。Enterを押すとその結果がクリップボードにコピーされます。 また、単位変換や通貨変換にも対応しています。「100USD in JPY」と入力すれば最新のレートで日本円に変換し、「10am in PST to JST」と入力すれば時差計算まで行ってくれます。過去の計算結果は3ヶ月間保持され、よく参照する結果はピン留めしておくことも可能です。

Clipboard History

過去にコピーしたテキストや画像の履歴を管理する機能です。

使い方:「Clipboard History」と入力して呼び出すと、過去にコピーした内容が一覧表示されます(画像やカラーコードも保存されます)。再度使いたい要素を選んでEnterを押すとペーストされます。Windows標準のクリップボード履歴(Win + V)よりも動作が機敏で、テキストの検索が可能なため、数時間前にコピーした内容でも文字の一部を入力して即座に探し出すことができます。よく使う定型文がある場合はCtrl + Kから「Pin(固定)」しておくことも可能です。

Developer

開発者にとって便利な計算や変換を行うツール群です。

使い方:例えば「Base64 Encode」と入力し、テキストをエンコードしたり、JSONのフォーマットを直したり、UUIDを瞬時に生成したりできます。開発中のちょっとした検証を行いたい時に、専用のサイトをわざわざ開く手間が省けます。

Emoji & Symbols

絵文字や特殊記号を検索して入力する機能です。

使い方:「Emoji」と呼び出して「smile」や「check」など関連するキーワードを英語で入力すると、該当する絵文字が表示されます。Windows標準の絵文字パネルよりも検索性に優れ、動作も軽量です。

Windows内のファイルやフォルダを検索する機能です。

使い方:「File Search」コマンドからキーワードを入力して目的のファイルを探します。Windowsには「Everything」という強力な専用検索ソフトがありますが、日常的に数日前に作成したドキュメントやダウンロードフォルダ内の直近のファイルを開く程度であれば、RaycastのFile Searchのほうがアクセスが素早く、アクションパネル(Ctrl + K)から直接パスをコピーするといった使い方ができるため、大変重宝します。 さらに、検索結果上でファイルを選択して「Ctrl + Y」を押すと、アプリを起動せずにその場でファイルの中身をプレビューできる「Quick Look」機能も搭載されています。

Raycast自体のメニュー操作をキーボードで行うための機能です。

頻繁にアクセスするウェブサイトのURLやフォルダへのアクセスを、自分専用の短いコマンドとして登録する機能です。

使い方:例えば「myblog」と入力するだけでブログの管理画面が開くように設定できます。また、URLの一部に「{query}」を含めることでカスタム検索エンジンが作れます。Amazonの検索URLを登録して「amz マウス」と打てば、直接ブラウザでAmazonのマウスの検索結果画面を開くといった応用が可能です。

Raycast / Raycast Settings

チュートリアルの確認やアップデートの実施、アプリの各種設定画面を呼び出します。ここからショートカットの変更などを行います。

Raycast for Teams

チーム向けプランで提供される機能で、チーム内での共有スニペットやクイックリンク、拡張機能の設定を同期する機能です。

Raycast Notes

マークダウンに対応したシンプルなメモ機能です(無料プランでは5件まで)。

使い方:思いついたアイデアや電話中のメモなど、ファイルとして保存するまでもない内容をサッと書き留めます。画面の端に常に手前に表示させる(フローティング)ことも可能なため、資料を見ながらのメモに最適です。

Run

コマンドライン引数などのシステムコマンドを実行する機能です。環境変数などを直接参照して実行したい時に利用します。

Screenshots

画面上のスクリーンショット関連の機能です。すぐにキャプチャを撮って、そのまま別の場所に貼り付けたり管理したりできます。

Script Commands

自作のスクリプト(PowerShell、Python、C#、Node.jsなど)をRaycastから直接実行できるようにする機能です。システムの特定のフォルダを一括で掃除するスクリプトなどをコマンド化して登録しておけます。Mac版ではBashやAppleScriptが主流ですが、Windows版ではPowerShellなどWindows環境に適した言語がサポートされています。

Snippets

よく使う挨拶文、メールの定型文、コードのテンプレートなどを登録しておく機能です。

使い方:例えば「お世話になっております。」という定型文に「;ose」というキーワードを設定します。どのテキストエディタやメール画面でも「;ose」と入力した瞬間に、そのキーワードが登録しておいた定型文に自動で置き換わります。「{date}」などの動的な変数を使うことで、本日の日付を自動挿入することも可能です。非常に利用頻度が高くなる機能です。

System Action

システムの基本的な制御を行う機能です。

使い方:「Sleep Displays」で画面をスリープさせたり、「Empty Trash」でゴミ箱を空にしたり、「Restart」でPCを再起動させたりできます。マウスでスタートメニューを開いて電源アイコンをクリックする、といった手順をすべて省略できます。

Translator

素早いテキスト翻訳機能です(Proプランで利用可能)。

使い方:「Translate」と呼び出し、翻訳したいテキストを入力するか貼り付けると瞬時に翻訳が表示されます。別アプリで英語の文章を選択してコピーし、Raycastを呼び出してTranslateを開くだけで意味がわかるので、重いブラウザの翻訳タブを使う必要がなくなります。

Typing Practice

タイピングの練習機能です。少し時間があるときなどにタイピング速度の向上を図れます。

Window Management

ディスプレイ上でのアプリケーションウィンドウの配置をキーボードで操作する機能です。

使い方:「Left Half」でウィンドウを画面左半分に、「Maximize」で最大化、「Center」で中央に配置などが行えます。作業中にマウスをウィンドウの端に持って行き、慎重にリサイズする手間から解放されます。これらによく使うショートカットキー(例:Ctrl + Alt + 左矢印など)を割り当てておくと完璧です。 Windows 11(24H2以降)では、仮想デスクトップの切り替えにもキーバインドを割り当てられるなど、Windows特有の最適化も進んでいます。

Window Settings

Window Management機能の詳細なマージン設定などを調整する項目です。

おすすめの必須拡張機能(Extensions)

Raycastの真価は、世界中の開発者が作成したサードパーティ製の拡張機能にあります。 ここではRaycastを導入したら入れておきたいおすすめの拡張機能と、その導入手順を解説します。

拡張機能の導入手順

拡張機能の追加手順は全く難しくありません。以下のステップで進めます。

  1. Raycastを開き、「Store」と入力してストア画面を開きます。
  2. 目当ての拡張機能の名前(例:Notion)を検索します。Ctrl + Pを押すとカテゴリでフィルタリングすることも可能です。
  3. リストから選び、Enterを押してインストールします。
  4. インストール後、初めてそのコマンドを呼び出すとAPIキーの入力やブラウザでの認証(OAuth認証など)を求められます。画面の指示に従ってログインを済ませれば完了です。

※ストアにはWindows非対応の拡張機能(Mac専用のAppleScript等に依存するもの)も含まれています。各拡張機能の詳細画面で対応プラットフォームを確認してからインストールしてください。

初心者にもおすすめの拡張機能10選

1. Notion

Notion内の特定ページを素早く検索して開いたり、アプリを開かずにRaycast上から直接新しいタスクやメモをデータベースに即座に追加できます。Notion特有の「画面が開くまで少し待つ」時間が不要になります。

初回設定時に「Internal Integration Secret」というトークンの取得が必要です。以下の手順で取得できます。

Internal Integration Secretの取得方法:

  • ブラウザで Notionの開発者ページ( https://www.notion.so/profile/integrations )にアクセスし、ログインします。
  • 左メニューの「Internal integrations」をクリックし、「Create a new integration」ボタンをクリックします。
  • 「Integration name」に任意の名前(例:Raycast連携)を入力し、「Associated workspace」で連携したいワークスペースを選択して「Create」をクリックします。
  • 作成が完了すると「Internal integration secret」が表示されるので、「Show」ボタンでトークンを表示し、コピーします。
  • コピーしたトークンを、Raycast側のNotion拡張機能の設定画面に貼り付けます。
  • 最後に、Notion側でアクセスを許可したいページやデータベースを開き、右上の「・・・」メニューから「コネクト」→ 作成したインテグレーション名を選択して接続を許可します。この手順を忘れるとRaycastからページが検索できませんので注意してください。
設定項目設定内容・説明
Internal Integration Secret上記の手順で取得したシークレットキーを入力します。
Open Page inNotionのページを開く際のデフォルトアプリ(Notionデスクトップアプリやブラウザなど)を選択します。
Show properties in page previews検索結果のプレビュー画面に、対象のNotionページのプロパティ(属性)を表示するかどうかを設定します。

2. GitHub

自分にアサインされているPull Requestのステータスを確認したり、レビューの依頼を手元から完了できます。ブラウザでGitHubのリポジトリを開く時間をゼロにします。

拡張機能をインストールした後の初回設定画面には多くの項目がありますが、以下を参考に設定を行ってください。

設定項目設定内容・説明
GitHub TokenGitHubのパーソナルアクセストークンを入力します。「repo」「read:org」「read:user」などの権限(スコープ)が含まれている必要があります。
Default Search TermsIssueやPull Requestを検索する際のデフォルトの検索条件(例:author:@me)を指定します。
Number of search results検索結果の最大表示件数(デフォルトは50件)です。件数を少なくするほど動作が高速になります。
Clone Pathリポジトリをクローン(ダウンロード)する際の、標準の保存先フォルダパスを指定します。
Repository Clone Protocolリポジトリをクローンする際の通信プロトコル(HTTPSなど)を選択します。
Open PRs in browser by defaultチェックを入れると、Pull Requestの詳細をRaycast内ではなく、直接ブラウザで開くようになります。
PRs include team review requests自分のPull Requestだけでなく、所属チーム宛のレビューリクエストが含まれるPull Requestも表示するかどうかを選択します。
Repository Filter Mode検索や表示の対象とするリポジトリの絞り込み方法(全てのリポジトリなど)を設定します。
Repository List表示または除外したいリポジトリ名がある場合、カンマ区切りで指定します。

3. Google Translate

標準のTranslator(Proプラン機能)とは別に、無料プランでも使える翻訳拡張機能です。精度や言語対応の幅が広く、長文を読解する際に重宝します。

設定項目設定内容・説明
Primary Language翻訳元のデフォルト言語(Auto-Detect:自動検出がおすすめ)を指定します。
Secondary Language翻訳先のデフォルト言語(EnglishやJapaneseなど)を指定します。
Automatically fill input with selected textオンにすると、別アプリでテキストを選択した状態で呼び出した際、自動的にそのテキストが入力欄にセットされます。
Default Action翻訳後の基本アクション(クリップボードへのコピーなど)を指定します。
HTTP Proxy URL翻訳リクエストに使用するHTTPプロキシURLがある場合は指定します。

4. Kill Process

メモリを大量に消費しているアプリやフリーズしたプロセスをリストアップし、Raycast上から直接強制終了(Kill)できます。これがあればWindowsのタスクマネージャーの出番はほとんどなくなります。

設定項目設定内容・説明
Auto-Refreshプロセスリストの自動更新間隔(ミリ秒)を指定します。0で無効になります(最小1000)。
Search Process Paths実行ファイルのフルパスも検索対象に含めるかどうかを設定します。
Search Process PIDプロセスID(PID)でも検索できるようにするかどうかを設定します。
Prioritize Apps通常のバックグラウンドプロセスよりも、アプリアイコンを持つ標準アプリのプロセスを上部に優先表示させます。
Show PID画面にプロセスIDを表示させます。
Show Process Path画面にプロセスのフルパスを表示させます。
Close Windowプロセス終了実行後に、Raycastのウィンドウを自動で閉じるかどうかを設定します。
Clear Search Barプロセス終了実行後に、検索バーに入力したテキストをクリアするかどうかを設定します。
Go Back to Root Searchプロセス終了実行後に、Raycastの初期メニュー画面に戻るかどうかを設定します。
Never Ask for Confirmationプロセスを強制終了する際の確認ダイアログをスキップ(非表示)させます。

5. ChatGPT / OpenAI

OpenAIのAPIキーをお持ちの場合、これを連携させることでRaycast上から直接高度なChatGPTと対話ができるようになります。Raycast標準のAI機能とは別に、自分のAPIキーで利用できるため、無料プランのメッセージ制限を気にせず使いたい方に最適です。非常に設定項目が多いですが、基本的には最上部の「API Key」のみ入力で動作します。

設定項目設定内容・説明
API KeyOpenAIから取得したご自身のAPIキーを入力します。
Enable streaming completions回答が生成される過程を逐次(ストリーミング)表示させます。
Enable auto-save conversationAIとの会話履歴を自動的に保存します。
Enable pause history会話履歴の保存を一時停止します。
Enable auto-load selected text別のアプリで選択中のテキストを、自動的にAIへの質問入力欄に読み込ませます。
Enable full text input initially初めて質問する際から、長文入力に適した広いフォーム画面を使用します。
Enable text-to-speech for every responseAIの全回答を自動で音声読み上げさせます。
Enable custom model name標準モデルAPIにない独自のカスタムモデル名を許可します。
Change API Endpoint / API EndpointデフォルトのOpenAIの通信先エンドポイントからカスタムエンドポイントへ変更したい場合に設定します。
Change Vision Model / Vision Model Name画像認識(Vision)に使用するデフォルトモデル(例:gpt-4oなど)を変更・指定します。
各種 Proxy 設定企業などでプロキシ環境を使用する場合、ホストやポート、パスワードなどの各種認証情報を入力します。
各種 Azure OpenAI 設定標準のOpenAI APIではなく、Microsoft AzureのOpenAIサービスを利用する場合のエンドポイント等を指定します。

6. Color Picker

現在画面に表示されている任意の場所の色をスポイトで取得し、そのカラーコード(HEX値やRGBなど)をクリップボードにコピーできます。デザイナーやフロントエンド開発者だけでなく、資料作成時にカラーコードを揃えたい場面でも便利です。PowerToysのColor Pickerの代替としても使えます。

7. Todoist

人気のタスク管理ツール「Todoist」と直接連携します。ブラウザやアプリを開かずに、Raycastからタスクの追加・検索・完了操作がすべてキーボードで完結します。日々のタスク管理のスピードが格段に上がります。

8. Bitwarden / 1Password

パスワードマネージャーとの連携拡張機能です。ログイン情報を素早く検索し、パスワードをコピーしてサイトに貼り付ける操作がRaycast上で完結します。毎回ブラウザの拡張やパスワードアプリを開く手間を省けます。

9. YouTube

YouTubeを開いてから検索窓に入力するのではなく、Raycast上で「YouTube 動画名」と検索して直接動画ページにジャンプできます。チュートリアル動画を探す時などに素早くアクセスできます。

10. Spotify Player

現在再生中の曲のコントロール(再生、停止、次へ)だけでなく、特定のプレイリスト名の検索と再生開始までもがキーボードだけで完結するようになります。作業BGMのコントロールにマウスが不要になります。

Mac版とWindows版の違いについて

RaycastはMacから生まれたツールであるため、2つのOS間にはいくつかの違いがあります。以下に主な差異を表形式で整理します。

機能カテゴリMac版Windows版補足
コア機能(ランチャー、検索、スニペット、計算等)すべて実装済みすべて実装済み(Mac版と同等)ファイル検索やスニペット展開のバグ修正も完了し、コア体験はMac版と遜色ありません。
ウィンドウ管理macOS標準のウィンドウ管理と統合Windows 11(24H2+)向けに仮想デスクトップ操作やエクスプローラーのタブ統合機能を独自実装Windows版はOSネイティブの仮想デスクトップAPIと深く統合されています。
Hyper Key(修飾キーのリマッピング)Karabiner-Elements等との併用、またはRaycast内設定で対応Raycast単体でネイティブサポート(v0.54〜)Windows版では、従来AutoHotkey等が必要だったCaps LockのHyperkey化がRaycastだけで完結します。
AI機能(Chat / Quick AI)完全稼働。複数モデル選択可能利用可能。ベータ期間中は無料枠としてGPT-4o miniモデルを提供UIの最適化が現在進行中です。
音声入力・会議文字起こしMac版で搭載済み(Dictation / Auto Transcribe)未実装Windowsのオーディオキャプチャ層への対応が必要なため、移植が見送られています。
システム設定制御Wi-Fi、Bluetooth、スリープ等を広範にサポートHDRトグル、環境変数の直接編集など、Windows独自の設定項目をサポートそれぞれのOSに合わせた設定制御が実装されています。
拡張機能の管理UI(Extensions画面)Settings内にExtensionsタブがあり、GUI上で管理可能現時点ではExtensionsタブが未実装の場合ありWindows版でもStore経由でのインストール・利用は問題なく行えます。
サードパーティ拡張機能の互換性すべての拡張機能が動作可能APIベース(HTTP/Node.js)の拡張は動作可能。AppleScript依存の拡張は動作不可GitHub、Notion、Jira等のSaaS連携系は両OSで同様に使用できます。

Windows版はMac版の単なる移植ではなく、仮想デスクトップ管理やHyper Keyのネイティブ対応など、Windows環境ならではの独自進化を遂げています。一方で、音声入力や拡張機能管理UIなど一部未実装の機能もあるため、今後のアップデートに期待しましょう。

まとめ

Raycastは、一度その操作感に慣れてしまうと「これなしではPCを操作したくない」と思えるほど強力なツールです。 特に今回紹介した「アクションパネル(Ctrl + K)」の使い方と、「拡張機能(Extensions)」によるSaaS連携を活用すれば、日々の単調な作業時間を大幅に削減できます。

無料プランでもコア機能はすべて利用でき、拡張機能も自由にインストールできるので、まずは気軽に試してみることをおすすめします。もし操作に迷ったり、新しい機能を探したくなったりした場合は、いつでもこの記事に戻ってきて基本機能の使い方や設定を振り返ってみてください。Raycastを使いこなし、最高のWindows作業環境を構築しましょう。