【全15ツール対応】チャットでEnterキーを押しても送信させない設定まとめ(Teams/Slack/ChatGPT他)

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2026-04-29初版公開。Teams / Slack / LINE / Chatwork / Discord / ChatGPT / Gemini / Claude / Copilot / Claude Desktop / OpenAI Codex / VSCode / Antigravity に対応

チャットツールで長文を打っている途中、日本語の変換確定のつもりでEnterキーを押したら送信されてしまい、焦った経験はありませんか? 「お疲れ様です。〇〇の件ですが、」で途切れたメッセージを送ってしまう「Enter誤爆」は、できれば避けたいミスです。

この記事では、仕事やプライベートで使われるチャットツール(Teams、Slack、LINE、Chatwork、Discord)から、AIチャット(ChatGPT、Gemini、Claude、Copilot)、さらにはVSCodeやAntigravityなどのIDEまで、Enterキーの送信を無効にして改行に変更する方法を全15ツール分まとめました。

各ツールごとに「改行」と「送信」のキー操作を一覧表で掲載しているので、設定後に迷うこともありません。

1. 設定変更が可能なチャットツール

以下のツールは、アプリ内の設定画面からEnterキーの挙動を変更できます。

1-1. Microsoft Teams

Teamsでは2026年春のアップデートにより、待望の「Enterキー動作の変更」が標準機能として追加されました。

設定手順

  1. Teams画面右上の「…(三点リーダー)」から「設定」を開きます。
  2. 左メニューから「チャットとチャネル」を選択します。
  3. 「メッセージを書き込むときは、Enterキーを押して」の項目を「新しい行を開始します」に変更します。

設定後のキー操作

操作キー
改行Enter
送信Ctrl + Enter(Macは Cmd + Enter)

設定メニューに「チャットとチャネル」が表示されない場合

この機能は2026年3月末から段階的に展開(ロールアウト)されています。そのため、お使いのTeams環境にはまだ反映されていない可能性があります。

メニューが表示されない場合の代替手段として、メッセージ入力欄の左下にある「A」に鉛筆マークがついたアイコン(書式設定ボタン)をクリックしてください。入力ボックスが展開され、書式設定モードになります。この状態であれば、Enterキーを押しても送信されず、安全に改行できます。

1-2. Slack

エンジニア御用達のSlackも、簡単な設定でEnterキーの挙動を変更できます。

設定手順

  1. 画面左下(または右上)の自分のプロフィールアイコンをクリックし、「環境設定」を開きます。
  2. 左メニューから「詳細設定」を選択します。
  3. 「メッセージ入力中に Enter キーを押して…」の項目で、「新しい行を開始する」を選択します。

設定後のキー操作

操作キー
改行Enter
送信Ctrl + Enter(Macは Cmd + Enter)または送信ボタンをクリック

1-3. LINE(PC版)

仕事でPC版のLINEを使っている方も多いと思います。LINEはデフォルトがEnterで送信されるため、設定変更が必須レベルです。

設定手順

  1. PC版LINEの画面左下にある「…(三点リーダー)」から「設定」を開きます。
  2. 左メニューの「トーク」を選択します。
  3. 「送信方法」のドロップダウンメニューから、「Alt + Enter」(Macの場合は「Command + Enter」)を選択します。

設定後のキー操作

操作キー
改行Enter
送信Alt + Enter(Macは Command + Enter)

1-4. Chatwork

Chatworkはデフォルトでは「Enterキーで改行、Shift + Enterで送信」という設定になっています。 つまり、初期設定のままであればEnterによる誤送信は発生しません。

ただし、過去に「Enterで送信」のチェックボックスをオンにしてしまった場合は、以下の手順で元に戻しましょう。

確認・変更手順

  1. メッセージ入力欄の右上にある「Enterで送信」というチェックボックスを確認します。
  2. チェックが入っている場合はチェックを外します。

設定後のキー操作(デフォルト)

操作キー
改行Enter
送信Shift + Enter

2. 設定変更ができないチャットツール

以下のツールは、2026年4月29日時点ではアプリ内に「Enterの挙動を変更する設定」が用意されていません。 改行には必ず Shift + Enter を使う必要があります。

2-1. Discord

ゲーマーだけでなく、コミュニティやチーム運営でも人気なDiscordですが、Enterキーの挙動を変更する標準設定は用意されていません。

キー操作(変更不可)

操作キー
改行Shift + Enter
送信Enter

デスクトップアプリ版で改行の操作をどうしても変更したい場合は、AutoHotkey(Windows)やKarabiner-Elements(Mac)などのOSレベルのキーマッピングツールを利用する方法があります。ただし、設定にはある程度の技術的知識が必要です。

2-2. Web版AIチャット(ChatGPT / Gemini / Claude / Microsoft Copilot)

ブラウザ上で動作する生成AIのチャット画面(ChatGPT、Gemini、Claude、Microsoft Copilotなど)は、いずれも2026年4月29日時点で「Enterキーの動作を変更する設定」が標準で用意されていません。

キー操作(変更不可)

操作キー
改行Shift + Enter
送信Enter

長文のプロンプトを入力する機会が多いにもかかわらず設定がないため、誤送信の被害は特に大きいです。 第3章で、これらのWebサービスに対する具体的な対策を紹介します。

2-3. デスクトップ版AIアプリ(Claude Desktop / OpenAI Codex)

AIチャットのデスクトップアプリについても、2026年4月29日時点ではEnterキーの動作を変更する設定は用意されていません。

Claude Desktop

Anthropicが提供するClaudeのデスクトップアプリです。Web版と同様に、アプリ内に「Enterを改行に変更する」という設定はありません。

OpenAI Codex

OpenAIが提供するターミナルベースのAIコーディングツール(CLI)です。ターミナル操作の特性上、Enterで即座にコマンドが送信される仕様となっており、設定変更はできません。

キー操作(いずれも変更不可)

操作キー
改行Shift + Enter
送信Enter

3. Web版AIチャットの誤送信対策

対策1:専用のブラウザ拡張機能を導入する(初心者に一番おすすめ)

最も手軽で確実なのが、Enter送信を防ぐ専用のブラウザ拡張機能(アドオン)をインストールする方法です。 インストールするだけで、EnterキーとCtrl+Enterキーの役割が以下のように入れ替わります。

拡張機能 導入後のキー操作

操作キー
改行Enter
送信Ctrl + Enter(Macは Cmd + Enter)

導入手順(Chromeの場合)

  1. Chromeブラウザを開き、画面上部のアドレスバーに「chrome ウェブストア」と入力して検索し、Chromeウェブストアを開きます。
  2. ストアの検索バーに「Chat AI Ctrl+Enter Sender」と入力して検索します。
  3. 表示された拡張機能の「Chromeに追加」ボタンをクリックします。
  4. 確認ダイアログが表示されるので「拡張機能を追加」をクリックします。
  5. インストール完了後、ChatGPTやGeminiなどのページを再読み込み(F5キー)してください。

代表的な拡張機能

  • Chat AI Ctrl+Enter Sender:ChatGPT、Gemini、Claude、Copilotなど複数のAIチャットに対応。1つ入れればまとめて対策できるので最もおすすめ。
  • ChatGPT Ctrl+Enter Sender:ChatGPTに特化した拡張機能。シンプルに使いたい場合に。

対策2:外部エディタで下書きしてからコピペする(確実)

拡張機能を入れたくない場合におすすめの方法です。 ブラウザの入力欄に直接打ち込むのではなく、VSCodeやメモ帳などのテキストエディタで文章を完成させてから、チャット画面に貼り付けて送信します。

メリット

  • 誤送信を100%確実に防げる。
  • 過去のプロンプトをファイルとして保存しておけるので、再利用がしやすい。
  • プロンプトの構成をじっくり練ることができる。

4. IDEのAIチャット機能

プログラミング用のエディタ(IDE)にもAIチャット機能が搭載されるようになりましたが、これらもデフォルトではEnterキーで送信される設定になっています。

4-1. VSCode(Copilot Chat など)

VSCodeのサイドバーに表示されるAIチャット(Copilot Chatなど)は、keybindings.json を編集することでEnterキーの挙動を変更できます。

設定手順

  1. VSCodeを開きます。
  2. Ctrl + Shift + P(Macは Cmd + Shift + P)を押して、コマンドパレットを開きます。
  3. 「Preferences: Open Keyboard Shortcuts (JSON)」と入力し、選択します。
  4. 開いた keybindings.json ファイルに、以下のJSON設定を追加します。
[
    // 1. デフォルトの「Enterで送信」を無効にする
    {
        "key": "enter",
        "command": "-workbench.action.chat.submit",
        "when": "inChatInput"
    },
    // 2. Enterキーを「改行」に割り当てる
    {
        "key": "enter",
        "command": "type",
        "args": { "text": "\n" },
        "when": "inChatInput"
    },
    // 3. Ctrl+Enter を「送信」に割り当てる(Windows / Linux)
    {
        "key": "ctrl+enter",
        "command": "workbench.action.chat.submit",
        "when": "inChatInput"
    }
]

Macの場合は、3番目の設定で “key” を “cmd+enter” に変更してください。

keybindings.json を保存した後、設定が反映されない場合があります。 その場合は、Ctrl + Shift + P(Macは Cmd + Shift + P)でコマンドパレットを開き、「Developer: Reload Window」と入力して実行し、エディタを再読み込みしてください。

設定後のキー操作

操作キー
改行Enter
送信Ctrl + Enter(Macは Cmd + Enter)

4-2. Google Antigravity

Google AntigravityはVSCodeをベースとしたIDEですが、チャット機能に関しては注意が必要です。

Antigravityのサイドバーに表示されるチャット画面については、VSCodeと同じ keybindings.json の設定で対応できます(上記の手順と同じ)。ただし、keybindings.json は VSCode とは別の場所に保存されているため、Antigravity側で同じ手順を改めて実行してください。

一方で、Agent Manager(エージェント管理画面)のチャット入力欄は、WebViewベースの独自UIで実装されています。このため、keybindings.json による設定変更は反映されません。2026年4月29日時点では、Agent Manager のEnterキー動作を変更する方法は用意されていません。

Agent Managerでのキー操作(変更不可)

操作キー
改行Shift + Enter
送信Enter

5. 全ツール 設定早見表

最後に、この記事で紹介したすべてのツールの設定状況と、設定変更後のキー操作を一覧表にまとめます。

ツール設定変更改行キー送信キー備考
Microsoft Teams可能EnterCtrl + Enter2026年春〜ロールアウト中。未反映の場合は書式設定モードで代替
Slack可能EnterCtrl + Enter環境設定 → 詳細設定から変更
LINE(PC版)可能EnterAlt + Enter設定 → トーク → 送信方法から変更
Chatwork不要(デフォルトで改行)EnterShift + Enter「Enterで送信」のチェックが外れていることを確認
Discord不可(2026年4月時点)Shift + EnterEnterAutoHotkeyなどの外部ツールで対応可能
ChatGPT(Web版)不可(2026年4月時点)Shift + EnterEnter拡張機能で対策可能
Gemini(Web版)不可(2026年4月時点)Shift + EnterEnter拡張機能で対策可能
Claude(Web版)不可(2026年4月時点)Shift + EnterEnter拡張機能で対策可能
Microsoft Copilot(Web版)不可(2026年4月時点)Shift + EnterEnter拡張機能で対策可能
VSCode(Copilot Chat)可能(キーバインド変更)EnterCtrl + Enterkeybindings.json を編集して対応
Antigravity(サイドバーチャット)可能(キーバインド変更)EnterCtrl + Enterkeybindings.json を編集して対応
Antigravity(Agent Manager)不可(2026年4月時点)Shift + EnterEnterWebViewベースのUIのため設定変更不可
Claude Desktop不可(2026年4月時点)Shift + EnterEnterアプリ内に設定なし
OpenAI Codex(CLI)不可(2026年4月時点)Shift + EnterEnterターミナルベースのため設定変更不可

まとめ

チャットツールやAIチャットでのEnterキーの誤送信は、設定を見直すだけで防ぐことができます。 この記事で紹介した設定を一通り行えば、普段使っているほぼすべてのチャット環境で「途中で送ってしまった!」というヒヤリから解放されます。

対策の選び方を迷ったら、以下を参考にしてください。

  • アプリ内に設定がある場合(Teams、Slack、LINE、Chatwork)
    → まずアプリの設定を変更する
  • Web版AIチャット(ChatGPT、Gemini、Claude、Copilot)
    → 拡張機能「Chat AI Ctrl+Enter Sender」の導入が最も手軽
  • IDE(VSCode、Antigravityのサイドバーチャット)
    → keybindings.json でキーバインドを変更する
  • Antigravity Agent Manager、Claude Desktop、Codexなど設定変更不可のツール
    → Shift + Enter での改行を習慣づける

一度設定してしまえば、それ以降は意識することなく快適にチャットできるようになります。ぜひこの機会に、お使いの環境を見直してみてください。