【2026年最新】Antigravity CLIの使い方とGemini CLI廃止に伴う移行手順

旧Gemini CLIは2026年6月18日をもってリクエスト応答を完全に停止します。本記事執筆時点(2026年6月5日)で、廃止まで残り13日です。まだ移行が済んでいない場合は、この記事を参考に今すぐ対応することをおすすめします。

Antigravity CLIはGo言語で書き直されたターミナル向けのAIエージェントツールで、単なるチャット補助にとどまらず、複数エージェントの並列実行や非同期タスク管理など、エージェントファーストの開発体験を提供します。

この記事では、Gemini CLIとAntigravity CLIの違い、Windows環境でのインストール手順、各種スラッシュコマンドの使い方、エージェントファースト機能、さらにGoogle AI StudioやFirebaseとのエコシステム連携まで幅広く解説します。

この記事でわかること

  • Gemini CLIの廃止スケジュールとAntigravity CLIとの違い
  • Windows環境でのAntigravity CLIのインストール手順
  • 初回起動時のGoogle認証および設定のインポート手順(Gemini CLI移行者向け)
  • 基本的なスラッシュコマンドと便利なショートカット機能
  • エージェントファースト機能(サブエージェント・非同期タスク・スケジュール実行)
  • 使用モデルの変更方法とGemini 3.5 Flashの活用
  • Chrome DevTools for Agents 1.0とのMCP連携(応用編)
  • Google AI Studio・Firebase・Androidとのエコシステム連携

前提条件

  • OSとしてWindows 10またはWindows 11がインストールされていること
  • ターミナルとしてPowerShellまたはコマンドプロンプトが使用できること
  • Googleアカウントを所有していること

なお、macOSおよびLinux向けのインストールコマンドも公式サイト(https://antigravity.google)から確認できます。この記事ではWindows向けの手順を中心に説明します。

注意点

  • Gemini CLIおよび関連するIDE拡張機能は2026年6月18日をもってサービスを終了します
  • サービス終了後はAPIリクエストがエラーになるため、早めにAntigravity CLIへ移行することをおすすめします
  • 既存のGemini CLIの設定は移行コマンドで引き継ぎできますが、手動実行が必要です
  • コマンドを実行するにはインターネット接続が必須となります

Antigravity CLI導入時の注意点(要求スペック)

Antigravity CLIはGo言語で書かれた軽量なバイナリですが、起動後にエージェントとしてAST(抽象構文木)の構築や自律デバッグ処理を行うため、実行時に数百MB〜数GBのメモリを消費する場合があります。

旧Gemini CLIはNode.jsベースで比較的軽量だったため、GCEのe2-microインスタンス(メモリ1GB)などのクラウド無料枠でも動作していましたが、Antigravity CLIでは同環境での起動時にOut of Memory(OOM)キラーによって強制終了される可能性が高いです。

筆者の環境でもGCE e2-microでのOOMエラーを確認しています。クラウドのVMで利用する場合は、以下を目安にしてください。

環境動作可否
GCE e2-micro(メモリ1GB)起動時にOOMで強制終了する可能性が高い
GCE e2-small(メモリ2GB)動作するが、重い処理では不安定になる場合がある
GCE e2-medium以上(メモリ4GB)安定して動作する
ローカルPC(8GB以上)問題なく動作する

ローカルPCでの開発用途であれば通常は問題ありませんが、サーバーへのデプロイや自動化スクリプトでの利用を検討している場合は、メモリ4GB以上の環境を用意することをおすすめします。

Gemini CLIとAntigravity CLIの違い

Gemini CLIはテキストベースの対話型チャットとコーディング補助が主な用途でしたが、ワークスペース単位のエージェント並列実行・サブエージェント・バックグラウンド非同期タスク管理といったエージェントファーストの機能は搭載されていませんでした。Antigravity CLIはこれらの機能をすべてネイティブで備えています。

比較項目Gemini CLIAntigravity CLI
開発言語TypeScript/JavaScriptGo
インターフェースプレーンなコマンドラインTUI
コアエンジン旧GeminiエージェントAntigravity 2.0 共通コア
デスクトップ同期非対応対応
サブエージェント非対応対応(並列実行可能)
非同期タスク管理非対応対応
スケジュール実行非対応対応(/schedule)
ブラウザ操作非対応対応(/browser)
MCP対応非対応ネイティブ対応
主な特徴対話型チャット・コーディング補助エージェントファースト・MCP対応・高速操作

TUI(Terminal User Interface)とは

  • ターミナル(コマンドライン環境)上で動作しつつ、視覚的で対話的なメニューを提供する仕組みです
  • マウスを使わずに矢印キーやショートカットキーだけでメニューを選択したり設定を編集したりできます
  • Antigravity CLIでは設定画面(/config)やキーバインド設定画面(/keybindings)などでこのTUIが全面的に採用されています

MCP(Model Context Protocol)とは

  • AIモデルに対して外部のツールやデータベース、ファイルのコンテキストを安全かつ標準化された方法で提供するためのオープンプロトコルです
  • MCPサーバーを接続することで、AIエージェントが自律的にWeb検索やコード検索などの外部機能(スキル)を使用できるようになります
  • Antigravity CLIはMCPをネイティブサポートしているため、開発環境に合わせた柔軟なツールの拡張が可能です

手順1:インストールを実行する

PowerShellを起動して以下のコマンドを実行します 

powershell irm https://antigravity.google/cli/install.ps1 | iex

コマンドプロンプトを使用する場合は以下のコマンドを実行します 

cmd curl -fsSL https://antigravity.google/cli/install.cmd -o install.cmd && install.cmd && del install.cmd

インストール完了後にターミナルを再起動してバージョンが表示されるか確認します 

powershell agy --version

正常にインストールされていれば以下のようなバージョン情報が表示されます 

agy 2.0.x (...)

バージョンが表示されない場合はPATHが通っていない可能性があります。ターミナルを閉じて再度開いてから確認してください

手順2:初回起動とGoogle認証を行う

ターミナルで以下のコマンドを実行してAntigravity CLIを起動します 

agy

自動的にブラウザが起動するため使用するGoogleアカウントでログインとアクセス許可を行います

SSH接続などのリモート環境でブラウザが開かない場合は画面に表示される認証用URLをローカルのブラウザに貼り付けて認証を完了させます

認証が完了するとセキュアなキーリングにログイン情報が保存され、次回起動からは認証が不要になります

手順3:Gemini CLIからの設定移行を行う

このステップはGemini CLIをすでに使用していた方向けです。新規にAntigravity CLIをインストールした場合は手順4へ進んでください。

初回起動時のオンボーディング画面で移行の指示に従います

または手動で移行を実行するために以下のコマンドを実行します 

powershell agy plugin import gemini

このコマンドを実行することでGemini CLIで使っていた拡張機能や設定が新しいプラグイン形式へ変換されます

移行コマンドでエラーが出る場合はGemini CLIの設定ファイルが存在しているか確認します

確認先パス: ~/.config/gemini-cli/ または ~/.gemini/

手順4:スラッシュコマンドを使いこなす

プロンプトボックスに以下のスラッシュコマンドを入力することで各種操作が行えます。

エージェント動作を制御するコマンド

  • 完了まで途中の承認なしで自律的に実行し続けるモードで起動するには以下のコマンドを使用します
    • /goal
  • 実装を始める前にエージェントが詳細をすり合わせる質問を行う計画確認モードを起動するには以下のコマンドを使用します
    • /grill-me
  • タイマーまたはcron形式でプロンプトをバックグラウンドで定期実行するには以下のコマンドを使用します
    • /schedule
  • ブラウザ操作権限を明示的にオンにしてWeb自動化タスクを実行するには以下のコマンドを使用します
    • /browser

セッション・履歴を管理するコマンド

  • 会話のセッションを切り替えたり再開したりするには以下のコマンドを使用します
    • /resume
    • /switch
  • 会話履歴を一つ前の状態や任意のチェックポイントに戻すには以下のコマンドを使用します
    • /rewind
    • /undo
  • 任意のチェックポイントから別のワークスペースに会話を分岐させるには以下のコマンドを使用します
    • /fork
  • 現在のプロンプトをリセットして新しく会話を開始するには以下のコマンドを使用します
    • /clear

設定・ヘルプ系コマンド

  • CLIの全体的な設定メニューをTUIで表示するには以下のコマンドを使用します
    • /config
    • /settings
  • ショートカットキーの割り当てを編集するには以下のコマンドを使用します
    • /keybindings
  • 利用可能なスラッシュコマンドの一覧をインライン表示するには以下のコマンドを使用します
    • ? (半角クエスチョンマーク)
    • /help
  • ログイン情報を削除してログアウトするには以下のコマンドを使用します
    • /logout

手順5:開発を効率化する特殊機能を利用する

  • コマンドの先頭に半角の感嘆符を入力するとシェルコマンドを直接実行できます
    • 例: !git status
  • ファイルパスの入力を補完したい場合はアットマークを入力して候補を表示させます
    • 例: @ を入力して候補リストから選択
  • エージェントから実行の承認を求められた場合はキーボードショートカットで瞬時に承認できます
    • ショートカット: Ctrl + K
  • プロンプトに入力したテキストを一度に消去するにはエスケープキーを2回押します
    • 注意:AIからのテキスト出力中はこの操作は無効です

使用モデルの変更とGemini 3.5 Flashの活用

Antigravity CLIはデフォルトでGemini 3.5 Flash(High)を使用します。Gemini 3.5 FlashはGoogle I/O 2026(2026年5月19日)で発表されたモデルで、エージェントワークフローに最適化されており、従来の最上位モデルを多くのコーディング・エージェントベンチマークで超える性能を持ちながら、他のフロンティアモデルと比べて最大4倍の速度で動作します。コンテキストウィンドウは約100万トークンに対応しています。

CLIで複数ステップの自律処理を行う際には、このデフォルト設定のままでも十分な速度と精度が得られますが、処理内容に応じてモデルを切り替えることも可能です。

モデルをTUIで変更する方法

  • CLIを起動した状態でプロンプトに /config と入力します
  • TUIの設定画面が開くので「Model」の項目を選択します
  • 利用可能なモデルの一覧から選択します
モデル名特徴
Gemini 3.5 Flash (High)デフォルト。エージェント処理に最適で高速
Gemini 3.5 Flash (Medium)やや軽量。単純なタスクや応答速度を優先する場合
Gemini 3.1 Pro (High)精度重視。複雑な推論が必要な場面向け

設定ファイルで直接変更する方法

設定ファイルは以下のパスに保存されています。

~/.gemini/antigravity-cli/settings.json

以下のように model フィールドを編集することで変更できます。変更後はターミナルを再起動してください。

{
  "model": "Gemini 3.5 Flash (High)"
}

エージェントファースト機能

Antigravity CLIはGemini CLIにはなかった次の3つのエージェント機能を搭載しています。

Dynamic Subagents(動的サブエージェント)

  • 複雑なタスクを複数の専門エージェントに分業させ、並列で実行させる機能です
  • たとえばコードのレビューとドキュメント生成を同時に別々のエージェントに任せることができます
  • Antigravity 2.0デスクトップ版と同じエンジンを使用しているため、CLIからでも高度なマルチエージェントワークフローを組めます

Asynchronous Task Management(非同期タスク管理)

  • パッケージのインストールやビルドなど時間のかかる処理をバックグラウンドで実行させる機能です
  • 長時間タスクをバックグラウンドに回すことで、メインのエージェントループをブロックせずに別の作業を続けられます

Scheduled Tasks(スケジュールタスク)

  • /schedule コマンドを使うことで指定したプロンプトをタイマーまたはcron形式でバックグラウンド実行できます
  • 例として「毎朝9時にログを要約して通知する」「5分後に指定の処理を実行する」といった定期自動化が可能です

応用:Chrome DevTools for Agents 1.0とのMCP連携

Chrome DevTools for Agents 1.0は2026年5月19日にGoogleが正式リリースしたMCPサーバーです。Antigravity CLIと接続することで、AIエージェントがターミナルからライブのChromeブラウザを直接制御・検査できるようになります。

Antigravity 2.0には最初からバンドルされており、CLIからは /browser コマンドで起動できます。

できること

  • クリック・フォーム入力・スクロールなどのUI操作をエージェントが自律的に実行する
  • Google Lighthouseを使ってアクセシビリティ・SEO・パフォーマンスの自動監査を行う
  • コンソールログやネットワークリクエストをエージェントがリアルタイムで確認してデバッグする
  • メモリプロファイリングによるリークの自動検出を行う
  • Chromeエクステンションのインストールや動作確認を自動化する

スタンドアロンとしてインストールする方法

Antigravity CLI以外の環境(Claude Code、Cursorなど)でも利用できます。

npm install -g @google/devtools-mcp

インストール後、Antigravity CLIのMCP設定から接続することで利用できます。

活用例

  • フロントエンドのコードを変更してAntigravity CLIに指示するだけで、ブラウザでの表示確認・コンソールエラーのチェック・Lighthouse監査の実行が自動で行われる
  • SEOやアクセシビリティの改善作業をエージェントに依頼し、監査結果を受け取りながら反復的に修正を進める

Antigravityエコシステム連携

Antigravity CLIはCLI単体での利用だけでなく、GoogleのAI開発エコシステムと連携する幅広い機能を備えています。

Google AI Studioとの連携

  • Google AI Studioで自然言語プロンプトからプロトタイプしたプロジェクトを、そのままAntigravity CLIにエクスポートして開発を継続できます
  • アイデアの検証からローカル開発環境への移行がシームレスに行えます

Firebase連携

  • Firebase Skills連携により、Firebaseプロジェクト向けの専用スキルセットをエージェントが自動で活用できます
  • FirestoreのルールやCloud Functionsのデプロイといった作業をAIエージェントに任せることができます

Android開発連携

  • ADB経由でアプリをデバイスに直接インストールしたり、Google Playのテストトラックへ公開したりする手順をエージェントが補助します
  • ネイティブAndroidアプリの開発から配布までを一連のエージェントワークフローでこなせます

Antigravity SDK

  • pip install google-antigravity でインストールできるApache 2.0ライセンスのPythonライブラリです
  • Antigravityのコアエージェントハーネスに直接アクセスでき、カスタムエージェントの作成・ツール実行・状態管理が可能です
  • 独自の業務フローにエージェント機能を組み込みたい開発者に適しています

うまくいかない場合の確認ポイント

  • agy コマンドが認識されない場合はターミナルを再起動してPATHが通っているか確認します
  • 認証画面でエラーが発生する場合はシステムデフォルトのブラウザを最新版にアップデートします
  • クラウドVM環境でOOMエラーになる場合はメモリを4GB以上に増設してください(特にGCE e2-microは動作しない場合があります)
  • 移行コマンドでエラーが出る場合はGemini CLIの設定ファイルが存在しているか確認します
    • 確認先パス: ~/.config/gemini-cli/ または ~/.gemini/
  • それでも解決しない場合は公式ドキュメント(https://antigravity.codes)のトラブルシューティングセクションを参照してください

よくある質問

  • Q. Antigravity CLIはmacOSやLinuxでも使えますか
    • A. 使えます。公式サイト(https://antigravity.google)からmacOS・Linux向けのインストールコマンドを確認できます。この記事ではWindows向けの手順を中心に解説しています
  • Q. /goal コマンドはどのような場面で使いますか
    • A. 長時間かかるタスクや複数ステップにわたる実装を一気に自動化したい場合に使います。途中でエージェントが承認を求めることなく完了まで自律的に進めます
  • Q. サブエージェント機能はどう使いますか
    • A. プロンプトで複雑なタスクを指示するとAntigravity CLIが自動的にサブエージェントを起動して並列処理します。明示的にコマンドを入力する必要はありません
  • Q. GCEの無料枠(e2-micro)でAntigravity CLIは動きますか
    • A. メモリ1GBのe2-microでは起動時にOOMエラーで強制終了される可能性が高いです。クラウドで利用する場合はメモリ4GB以上(e2-medium以上)をおすすめします
  • Q. デフォルトのモデルを変更できますか
    • A. /config コマンドの設定画面から変更できます。または ~/.gemini/antigravity-cli/settings.json の model フィールドを直接編集することも可能です
  • Q. デスクトップ版のAntigravity 2.0と併用することはできますか
    • A. 可能です。設定や権限などは両者で同期され会話履歴のエクスポートも行えます
  • Q. Gemini CLIのサービス終了後はGemini CLIをアンインストールすべきですか
    • A. 2026年6月18日以降はリクエストがエラーになるためアンインストールすることをおすすめします
  • Q. 利用に料金はかかりますか
    • A. 基本的なCLI機能や個人利用の範囲は無料で利用できますがAPIの利用状況に応じてVertex AI等の料金が発生する場合があります

まとめ

  • Gemini CLIは2026年6月18日に廃止されます。本記事執筆時点(2026年6月5日)で残り13日のため、早急な移行が必要です
  • Antigravity CLIはGo言語で開発されTUIの導入によりキーボード操作が非常に快適になりました
  • クラウドVMで利用する場合はメモリ不足(OOM)に注意が必要で、4GB以上の環境が推奨です
  • デフォルトモデルのGemini 3.5 Flashはエージェント処理に最適化された高速モデルで、コンテキストウィンドウも約100万トークンに対応しています
  • サブエージェント・非同期タスク管理・スケジュール実行など、Gemini CLIにはなかったエージェントファースト機能が充実しています
  • Chrome DevTools for Agents 1.0とMCP連携することで、ブラウザの自律操作・Lighthouse監査・デバッグまでをターミナルから完結できます
  • Google AI Studio・Firebase・Androidとの連携により、開発の上流から下流までをAIエージェントで一貫して自動化できます

参考情報

Antigravity2.0についての記事も合わせてご覧ください。