プログラミング開発環境を Windows10 から Windows11 へ変更してみた

Windows,Development

Windows11 の正式リリース前のプレビュー版からメイン端末での利用を始めているので2、3ヶ月ほどが経過しました。

今回は、Windows11 で開発環境を整える場合に Windows10 と比較した場合の違いについてまとめてみました。

検証対象の Windows11 環境の内容について

Windows11 の環境の構築手順としては、大まかには以下の通り実施しています。

  • Windows10 のクリーンインストール
  • Windows11 へのアップグレード
  • WSL2 やその他ソフトウェアのインストール

これまで利用してきた Windows10 のバージョンアップではなく、Windows10 のクリーンインストールから実施しています。

最初は単純にバージョンアップを行ってみたのですが、バージョンアップ後の WSL2 に GUI 対応の WSLg をインストールするとエラーとなったため、どうせなら不要なソフトウェアも掃除するついでにクリーンインストールから行うことにしました。

(結論)Windows10 と Windows11 ではほとんど変わらない

元々 Windwos10 の開発環境の実態の大半を WSL2 上で構築していましたので、Windows11 で WSL2 が動作し、使用感に変化がなければ特段困らないことはわかっていましたが、実際に Windows11 に移行してみて問題なく利用できています。

また、Node.js や Python の開発環境を作成するときも WSL2 に Linux 用の Docker をインストールし、コンテナ内で開発環境を構築していましたこともあり、なんの違和感もなく利用できています。

WSL2 とコンテナを利用した開発に慣れてしまえば、ベースの OS に依存しなくなるので、こういう時に便利ですね。

以下は、Windows10 での開発環境の構築手順をまとめた記事になりますが、Windows11 でも同じ方法で構築できました。

Windows11 での各種ソフトウェアの動作状況

WSL2 上のソフトウェアについては動作するのは同然なので、それ以外に普段利用しているソフトウェアが動作するのかをまとめてみました。

ソフトウェア名動作状況
Visual Studio CodeOK
Windows TerminalOK
Power ToysOK
Git BashOK
Google ChromeOK
Google 日本語入力OK
パソコン版 Google ドライブOK
AutoHotKeyOK
Change KeyOK
サクラエディタOK
Adobe XDOK
7TaskbarTweakerNG

唯一動作しなかった 7TaskbarTweaker ですが、これは Windows10 ではタスクバーを右端に配置し幅を標準よりも無理やり狭くするために利用していましたが、Windwos11 ではタスクバーは下固定で幅も変更できないため利用できない結果となっています。

開発とは関係ないですが、源神というゲームも普通に動作しています。

ソフトウェアのインストール方法の違い

上記の各種ソフトウェアは Windows10 と同じ方法でインストールすることができるのですが、Windows11 では Microsoft Store に登録されているソフトウェアが増えているように思えます。

例えば、Visual Studio Code は以前は Microsoft Store には登録されていませんでしたが、Windows11 になってから確認すると Microsoft Store からインストール可能になっていました。

Microsoft Store には Android アプリもそのうち登録される予定ですし、今後は登録ソフトウェアはどんどん増えてくるんじゃないかと予想しています。

Windows11 に移行する必要はあるのか

非常に狭い範囲ですが私が利用している各種ソフトウェアはほとんど動作していますので、Windows7 から Windows10 のようなインパクトはないかなといった感想です。

ただし、タスクバーの下配置固定や右クリックメニューの違い、ウィンドウの角が丸いデザインなどが受け入れられなければ、無理に Windows11 に移行することもないでしょう。
Windows10 は 2025 年 10 月 14 日までサポートされるようですので、まだまだ現役で利用は可能なようです。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/lifecycle/products/windows-10-home-and-pro

私の場合は、エクスプローラのアイコンやウィンドウなどのデザイン面が気に入っているのと、Android アプリの対応も楽しみではありますので、当面 Windows10 に戻す予定はありません。

その他、スタートメニューはかなり変わっていますが、アプリの起動に PowerToys のランチャーを利用しているような方にとっては、それほど気になることはないのではと思います。

唯一、気になるところといえば右クリックメニューでしょうか。。。
これは、Windows10 のほうが使いやすいですね。

以下記事で紹介しています。

Windows,Development

Posted by snow