Windows10 のキーボードカスタマイズ ~ カーソルキーを 無変換キー(F13) + HJKL で操作する 他 ~

ホームポジションを崩さずにタイピングしたい
長年、Windows でキーボードのカスタマイズは CapsLock キーを Ctrl キーに置き換えるのみでした。
しかし、カーソルキーを操作するとホームポジションが崩れることがストレスに感じることが多くなってきたので、キーボードのカスタマイズを行ってみました。
カスタマイズした内容で3カ月ほど利用していますが、今のところ満足していますので、これからキーボードカスタマイズしようと考えている方は参考にしてみてください。
ホームポジションから遠い位置にあるキーを利用しなくてもいいようにします。
- CapsLock キー Ctrl キーとして利用する
- カーソルキーを 無変換(F13) + HKJL で操作する
- Home、End を無変換(F13) + AE で操作する
- PageUp、PageDown を無変換(F13) + P; で操作する
- Backspace、Delete を 無変換(F13) + NM で操作する
- 単語単位のカーソル移動を 無変換(F13) + UI で操作する
- カーソル位置から行末まで切り取りを 無変換(F13) + O で操作する
- カタカナひらがなローマ字キーを Esc キーにする
- 変換、無変換キーで IME のオン・オフを切り替える
実現方法の概要
無変換 キーを F13 キーとして割り当て、F13 キー + ○ キーのようなショートカットキーを作成する
F13 キーはノートパソコンなどには存在しませんが、フリーソフトでレジストリを修正することで割り当て可能なキーです。
CapsLock キーを F13 キーに割り当てる方法がよく紹介されていたので、一度試してみたのですが、
長年 CapsLock キーを Ctrl キーとして利用し、その操作に慣れてしまったので、
比較的押しやすい位置にある「無変換」キーを F13 キーに割り当てることにしました。
利用するソフトウェア
- ChangeKey
- AutoHotKey
ChangeKey のインストールと設定手順
ChangeKey とは
キーボードの各キーを別のキーに割り当てることができるソフトです。
ChangeKey でやりたいこと
- CapsLock キーを Ctrl キーに割り当て
- ChangeKey を利用して、無変換 を F13 に割り当て
- カタカナひらがなローマ字キーを Esc に割り当て
ChangeKey のインストール手順
以下のリンクからChangeKeyをダウンロードします。
ファイルをダウンロードし、適当なディレクトリに展開します。
ChangeKey の設定手順
ChangeKey はレジストリへ登録しますので「管理者として実行」する必要があります。

起動するとこのようなキーボードの画面が表示されます。

CapsLock キーを Ctrl キーに割り当て
CapsLock キーを選択すると、以下のように青枠で囲まれた状態になります。

変更したいキーである「Ctrl 左」キーを選択します。

ChangeKey を利用して、無変換 を F13 に割り当て
無変換キーを選択します。

変更したいキーはF13なのですが、ボタンが存在しませんので、Scan codeボタンをクリックし、「0064」を入力する。

割り当て後の画面は次のようになります。

カタカナひらがなローマ字キーを Esc に割り当て
「カタカナひらがなローマ字」キーを選択します。

変更したいキーであるEsc キーを選択する。

レジストリに登録する
[登録] – [現在の設定内容で登録します]をクリック

レジストリ登録後に再起動することでキー設定が反映されます。
AutoHotKey のインストールと設定手順
AutoHotKey とは
ショートカットキーの作成やマウス操作をキーボードで操作することもできるソフトです。
AutoHotKey でやりたいこと
AutoHotKey を利用して、F13 キー + ○ キーの各ショートカットを登録します。
AutoHotKey のインストール
以下のリンクから AutoHotKey をダウンロードします。
ダウンロードしたファイル(AutoHotkey_1.1.33.02_setup.exeなど)を実行しインストールします。
AutoHotKey の設定手順
AutoHotKeyは拡張子が「ahk」のテキストファイルを作成し設定します。(keysetting.ahk など)
基本的には[実際に押すキー]::[変換したいキー]で設定します。
F13 + ○のように複数の組み合わせの場合は、「&」で結合し設定します。
; ----------------------------------
; 前提
; 無変換キーをF13に割当
; CapsLockキーをCtrlに割当
; ----------------------------------
; F13単発は無変換
F13::vk1D
; ----------------------------------
; vimのcursolkey
; ----------------------------------
F13 & h::Left
F13 & j::Down
F13 & k::Up
F13 & l::Right
; ----------------------------------
; word select
; ----------------------------------
F13 & u::
if GetKeyState("Shift") {
Send ^+{Left}
return
}
Send ^{Left}
return
F13 & i::
if GetKeyState("Shift") {
Send ^+{Right}
return
}
Send ^{Right}
return
; ----------------------------------
; other
; ----------------------------------
F13 & a::Home
F13 & e::End
F13 & n::BS
F13 & m::Del
F13 & p::PgUp
F13 & vkBB::PgDn
F13 & o::
send {ShiftDown}{End}{ShiftUp}
send ^c
send {Del}
return
IME の OFF 機能を無変換キーで行いたいため、元々の機能である無変換キーとして動作させる設定にしています。
AutoHotKey を自動起動するようにする
作成した○○.ahkファイルをダブルクリックで設定できるのですが、OSの再起動の都度実行するのが面倒なので、スタートアップに登録します。
スタートアップへの登録は次の手順で実行します。
Windowsキー + R で「ファイル名を指定して実行」画面を表示し「shell:startup」と入力しEnterキーでスタートアップのフォルダが表示されます。
スタートアップのフォルダに○○.ahkのショートカットファイルを配置しておくとWIndows起動時に実行されますので、設定したキー割り当てが有効になります。
変換、無変換キーで IME のオン・オフを切り替える
左上の方にある「半角/全角/漢字」キーは遠い上にトグルボタンのようにONとOFFが交互に切り替わるキーになっています。
IMEオンとオフを別々のキーに割り当てるとで現在IMEがオンなのかオフなのかを気にする必要がなくなりストレスも少なくなります。
そして、この無変換、変換キーへの割り当てはMicrsoft IME の場合は、Windows の設定で簡単に設定できます。
Windows の設定を開く
Windows メニューから設定ボタン(歯車ボタン)をクリック
または
WIndowsキー + I

日本語 IME の設定
検索ボックスで「ime」で検索し、「日本語 IME の設定」を開く

キーとタッチのカスタマイズを選択

無変換キー、変換キーに割り当てる

- 無変換キーを「IME-オフ」
- 変換キーを「IME-オン」
に設定する
まとめ
コーディングや文章ファイルの作成などキーボードは常に使うものですので、少しでも負担を少なくしたいものです。
今回は、私の設定方法をご紹介しましたが、自分のPCや手のサイズに合ったカスタマイズ方法を模索してみたはいかがでしょうか。