VS Code版Claude Codeの使い方|settings.jsonと改行設定

Anthropicが提供するエージェント型AIコーディング支援ツール「Claude Code」は、ターミナルから操作するCLIツールとして登場しましたが、現在はVisual Studio Code(VS Code)の拡張機能としても公式に提供されています。

VS Code上でClaude Codeを導入することで、エディタの画面を離れずにサイドバーやインライン差分(Diff)ビューで対話しながら、コードの修正やテスト実行をシームレスに進められるようになります。

しかし、実際に導入した読者からは「Enter キーを押したら改行したいのに誤って送信されてしまう」「設定ファイルはVS Codeの settings.json と .claude/settings.json のどちらに書けばいいのか」「WSL環境でうまく連携できない」といった戸惑いの声が多く聞かれます。

この記事では、VS Code版Claude Codeのインストール手順をはじめ、誤送信を防ぐ改行ショートカット設定(useCtrlEnterToSend)、VS Code側とClaude Code本体の2層に分かれた設定ファイルの役割分担、そして現場で役立つ実践カスタマイズまでを詳しく解説します。

この記事で行うこと

  • VS Code拡張機能版Claude Codeのインストール手順と前提要件を確認します
  • Enter キーでの誤送信を防ぎ、Ctrl + Enter で送信する設定手順を学びます
  • VS Code側の settings.json(UI制御)と .claude/settings.json(権限・MCP)の2層構造を理解します
  • インラインDiff表示やファイル自動保存など日々の開発効率を高める推奨設定を整理します
  • WSL(Ubuntu)環境やターミナル連携時の頻出エラーと対処法を把握します

前提条件・対象読者

  • 対象エディタ:Visual Studio Code(最新版推奨)
  • 対象環境:Windows 11 / Windows 10、macOS、WSL2(Ubuntu環境)
  • 前提条件:Node.js 18以降がインストール済みであること、Anthropicアカウント(Claude Pro / Max / Team / Enterprise、またはAnthropic ConsoleのAPIキー)
  • バージョン確認コマンド:claude --version および code --version(最終確認:2026年11月)

1. VS Code版Claude Codeのインストールと初期認証

VS CodeでClaude Codeを利用するための基本的な導入手順です。

手順1:拡張機能のインストール

  1. VS Codeを開き、左側のアクティビティバーから「拡張機能」アイコン(または Ctrl + Shift + X)をクリックします。
  2. 検索バーに Claude Code と入力します。
  3. 提供元が Anthropic(拡張機能ID:Anthropic.claude-code)であることを確認し、「インストール」をクリックします。

※VS Codeのコマンドパレット(Ctrl + Shift + P)から導入する場合は、以下を実行します。

Extensions: Install Specific Version of Extension -> Claude Code

手順2:初期ログインと認証

インストールが完了すると、VS CodeのサイドバーにClaudeアイコンが追加されます。

  1. サイドバーのClaudeアイコンをクリックしてパネルを開きます。
  2. 「Sign In」ボタンをクリックすると、ブラウザが起動してAnthropicの認証画面が開きます。
  3. 画面の指示に従ってログインを完了させ、VS Codeへのアクセスを承認します。

これで、エディタのサイドパネルから直接Claude Codeのエージェントと対話できるようになります。

2. 一番の悩み「Enterで送信されてしまう問題」の解決手順

VS Code拡張機能版を使い始めて最も多くの開発者がつまずくのが、「複数行のプロンプトを入力しようとして Enter キーを押した瞬間に、中途半端な文章のまま送信されてしまう」という挙動です。

VS Codeの settings.json に設定を1行追加することで、通常の Enter キーを「改行」にし、Ctrl + Enter(Macは Cmd + Enter)を押した時だけ「送信」するように挙動を変更できます。

手順:useCtrlEnterToSend を有効化する

  1. VS Codeで Ctrl + Shift + P を押し、コマンドパレットを開きます。
  2. Preferences: Open User Settings (JSON) と入力して Enter を押し、ユーザー設定ファイル(settings.json)を開きます。
  3. JSONの波括弧の中に、以下の設定を追記して保存(Ctrl + S)します。
{
  "claudeCode.useCtrlEnterToSend": true
}

※GUIの設定画面(Ctrl + ,)から変更する場合は、検索バーに claudeCode.useCtrlEnterToSend と入力し、「Claude Code: Use Ctrl Enter To Send」のチェックボックスをオンにします。

この設定を有効にすると、以下のようにキー操作が切り替わります。

キー操作設定前の挙動設定後の挙動(推奨)
Enter即座にメッセージを送信入力欄で改行(複数行の入力が可能)
Ctrl + Enter(Cmd + Enter)改行(または何もしない)メッセージをClaudeへ送信
Shift + Enter改行改行

長文のコードスニペットや箇条書きの修正指示を落ち着いて入力できるようになるため、導入直後に設定しておくことをおすすめします。

3. 設定ファイルの二重構造を理解する(VS Code設定 vs .claude設定)

Claude Codeを自在に使いこなすためには、「VS Code側の設定」と「Claude Code本体(CLI共通)の設定」の役割の違いを正しく把握しておく必要があります。

[開発者のPC環境]
 ├── VS Codeの管理領域(UI・エディタ動作)
 │    └── settings.json("claudeCode.*" プロパティ群)
 │
 └── Claude Code本体の管理領域(権限・モデル・セキュリティ)
      ├── ユーザー共通設定: ~/.claude/settings.json
      ├── プロジェクト共有設定: <プロジェクトルート>/.claude/settings.json
      └── プロジェクト個人設定: <プロジェクトルート>/.claude/settings.local.json

1. VS Code側の設定(settings.json:claudeCode.*)

VS Codeの拡張機能パネルの見た目、エディタ連携、ショートカットキーなど、「エディタ側のUI・操作感」を制御します。

主要な設定項目の一覧は以下のとおりです。

設定キーデフォルト値推奨設定役割・効果
claudeCode.useCtrlEnterToSendfalsetrueCtrl + Enter で送信、Enter で改行に変更します。
claudeCode.useTerminalfalsefalsefalse でGUIのインラインチャットとDiffビューを使用し、true で統合ターミナル表示にします。
claudeCode.autosavetruetrueClaudeがファイルを読み書きする前に、エディタ上の未保存ファイルを自動保存します。
claudeCode.respectGitIgnoretruetrueプロジェクト内の検索やスキャン時に .gitignore の除外ルールを遵守します。
claudeCode.initialPermissionMode"default""default"新規セッション開始時の初期権限モード(default, acceptEdits, plan 等)を指定します。
claudeCode.allowDangerouslySkipPermissionsfalsefalse全承認スキップモードの利用可否。セキュリティのため通常は false を維持します。

2. Claude Code本体側の設定(.claude/settings.json)

CLIとVS Code拡張機能の両方に共通して適用される、「実行権限・禁止ルール・環境変数・モデル指定」を管理するファイルです。チームで共有したい場合はプロジェクト直下に .claude/settings.json を配置してGit管理し、個人の実験用設定は .claude/settings.local.json(Git除外推奨)に記述します。

{
  "$schema": "https://json.schemastore.org/claude-code-settings.json",
  "model": "claude-sonnet-5-5",
  "permissions": {
    "defaultMode": "default",
    "allow": [
      "Bash(git status*)",
      "Bash(git diff *)",
      "Bash(npm test*)",
      "Bash(pytest *)",
      "Edit(/src/**)"
    ],
    "deny": [
      "Read(.env)",
      "Read(.env.*)",
      "Edit(.env*)",
      "Read(~/.ssh/)",
      "Bash(rm -rf *)",
      "Bash(git push --force *)"
    ]
  }
}

※model には "claude-sonnet-5-5" などの具体的なモデルIDのほか、"sonnet" や "opus" といったエイリアス(短縮名)も指定可能です。また、permissions は deny(拒否)→ ask(確認)→ allow(許可)の順で評価されるため、機密ファイル(.env 等)の読み書き拒否を deny に登録しておくことで、誤操作や意図しない読み取りを確実に防げます。

4. 日々の開発を快適にするおすすめ設定

VS Codeの settings.json にまとめて記述しておくと便利な実践設定例です。

{
  // Enter誤送信を防止し、Ctrl+Enterで送信
  "claudeCode.useCtrlEnterToSend": true,

  // インライン差分・リッチUIを有効化
  "claudeCode.useTerminal": false,

  // Claudeによる読み書き時の未保存ファイル自動保存
  "claudeCode.autosave": true,

  // .gitignore を尊重して無駄なトークン消費を防止
  "claudeCode.respectGitIgnore": true,

  // 新規セッション開始のショートカットを有効化
  "claudeCode.enableNewConversationShortcut": true,

  // 初回チュートリアルのウィジェットを非表示にする
  "claudeCode.hideOnboarding": true
}

5. よくあるエラー・トラブルシューティング

1. 「Claude Code failed to start」エラーが出る

原因

システムにインストールされている Node.js のバージョンが古い(v18未満)か、PATH 環境変数が正しく認識されていないことが原因です。

対処法

ターミナルを開き、node -v でバージョンを確認してください。v18未満の場合は、Node.jsの公式サイトまたは nvm や volta などのバージョン管理ツールを用いて Node.js 20系以降へアップデートしてください。

2. WSL2(Ubuntu)環境で拡張機能が認識されない

原因

Windows側のVS Codeから直接フォルダを開いており、WSL側のLinuxファイルシステムやNode環境と接続されていないケースです。

対処法

  1. VS Codeに「WSL」拡張機能(ms-vscode-remote.remote-wsl)が導入されていることを確認します。
  2. WSLターミナル(Ubuntu)内でプロジェクトフォルダへ移動し、code . を実行して「WSL: Ubuntu」に接続されたウィンドウを起動します。
  3. 左下に「WSL: Ubuntu」と表示されている状態で、Claude Code拡張機能を「WSLにインストール」してください。

3. プロンプト送信時に権限エラーやタイムアウトが出る

原因

企業のプロキシ環境下でSSL証明書がブロックされているか、社内ネットワークでAnthropic APIエンドポイントへの通信が制限されている可能性があります。

対処法

VS Codeのプロキシ設定(http.proxy)を確認するとともに、プロジェクトの .claude/settings.json の env フィールドに社内プロキシの環境変数を指定します。

{
  "env": {
    "HTTP_PROXY": "http://proxy.example.co.jp:8080",
    "HTTPS_PROXY": "http://proxy.example.co.jp:8080"
  }
}

※VS Code側の settings.json で指定する場合は "claudeCode.environmentVariables" 配列を使用しますが、CLIと共通化できる .claude/settings.json の "env" オブジェクトで管理する方が一元化できて便利です。

6. よくある質問(FAQ)

Q1. CLI版のClaude CodeとVS Code拡張機能版は併用できますか?

はい、問題なく併用できます。どちらも共通の認証トークンおよびプロジェクト内の .claude/settings.json を参照するため、ターミナルで作業したい時はCLI、エディタでコードを見ながら進めたい時はVS Code拡張機能、といった使い分けがスムーズに行えます。

Q2. Claude Codeに特定の機密ファイルを読み取らせないようにするには?

プロジェクト直下の .claude/settings.json の permissions.deny 配列に "Read(.env*)" や "Edit(.env*)"、"Read(secrets/)" などのパターンを記述してください。deny ルールは最優先で評価されるため、拡張機能版でもCLI版でも指定したファイルへのアクセスが遮断されます。

Q3. CursorやWindsurfなどのAIエディタと何が違いますか?

Cursorなどはエディタ自体がAI機能と密結合したフォーク版VS Codeですが、Claude Codeは「標準のVS Code」に拡張機能として追加できる点が最大の特徴です。すでに使い慣れた既存のVS Code設定や他の拡張機能環境をそのまま維持しながら、Anthropicの推論モデルによるエージェント機能を利用できます。

まとめ

VS Code版Claude Codeは、エディタネイティブのインラインDiffやファイル自動同期を活かしながら、ターミナルCLI同等の自律開発を実現する拡張機能です。

  • 導入直後に claudeCode.useCtrlEnterToSend: true を設定することで、Enter キーでの誤送信を防止できる
  • UIや操作感はVS Code側の settings.json で管理し、権限・セキュリティ・モデルは .claude/settings.json で管理する
  • 頻繁に実行する安全なコマンド(git status, npm test 等)は .claude/settings.json の permissions.allow に登録し、機密ファイル(.env 等)は permissions.deny で保護する

エディタ設定を自分好みに最適化し、快適なAI駆動開発環境を構築してください。

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