X・Instagram・LINEの乗っ取り対策|SNSアカウントを守る設定まとめ

日常のコミュニケーションや情報収集に欠かせないX(旧Twitter)、Instagram、LINEですが、アカウントの乗っ取り被害は依然として後を絶ちません。

乗っ取り被害に遭うと、自分自身がログインできなくなるだけでなく、勝手に投資詐欺や怪しい副業の勧誘ポストを投稿されたり、友人やフォロワーへ金銭を要求する詐欺メッセージを送信されたりして、長年築き上げた人間関係や社会的な信用を失ってしまう恐れがあります。

被害に気づいた時には、攻撃者によって登録メールアドレスやパスワード、二段階認証の設定まで書き換えられてしまい、自力でのログイン復旧が極めて困難になるケースが大半です。

本記事では、主要3大SNS(X、Instagram、LINE)の公式ヘルプセンターおよびセキュリティ推奨指針に基づき、乗っ取りを未然に防ぐための必須防衛設定(二段階認証、ログイン端末管理、外部連携アプリ点検)と、万が一乗っ取られた場合の緊急復旧手順を分かりやすく解説します。

なお、個人が実践すべきセキュリティ対策の全体像については、個人でできるセキュリティ対策まとめ|情報漏洩から身を守る完全ガイドをご覧ください。

  1. この記事で行うこと
  2. 前提条件・対象読者
  3. 注意点
  4. 1. SNS乗っ取りの被害実態と代表的な3大侵入経路
    1. 1-1. 乗っ取りで発生する深刻な被害実態
    2. 1-2. 代表的な3大侵入経路
  5. 2. X(旧Twitter)の必須防衛設定
    1. 2-1. 二要素認証(2FA)の有効化
    2. 2-2. ログイン中セッションの確認と不要端末の切断
    3. 2-3. 連携アプリ(サードパーティアプリ)の点検と解除
  6. 3. Instagram(Meta)の必須防衛設定
    1. 3-1. Metaアカウントセンターでの二段階認証設定
    2. 3-2. ログイン中の端末(ログインの場所)の確認とログアウト
    3. 3-3. リンク済みアプリとウェブサイトの解除
    4. 3-4. ログインアラートの確認
  7. 4. LINEの必須防衛設定
    1. 4-1. スマホ以外のログインを遮断する「ログイン許可」オフ
    2. 4-2. ログイン中の端末確認と強制ログアウト
    3. 4-3. 連動アプリ(外部サービス連携)の解除
    4. 4-4. パスワードの見直しと設定状況の点検
  8. 5. 3大SNSの防衛設定早見表
  9. 6. 万が一乗っ取られた場合の緊急復旧フロー
    1. 6-1. パターンA: まだ自分の端末からログインできる場合(初期段階)
    2. 6-2. パターンB: 締め出されてログインできない場合(登録情報を書き換えられた)
      1. 1. 登録メールアドレスの「変更通知メール」を最優先で確認する
      2. 2. 各サービスの公式復旧窓口へ申請する
      3. 3. 二次被害の防止と関係機関への相談
  10. うまくいかない場合の確認ポイント
  11. よくある質問(FAQ)
    1. Q1. SMS(ショートメッセージ)認証よりも認証アプリを使ったほうが良いのはなぜですか?
    2. Q2. LINEの「ログイン許可」をオフにすると、スマホでの普段の通話やトークに影響はありますか?
    3. Q3. 外部の連携アプリを解除すると、SNSの過去の投稿やアカウントデータは消えてしまいますか?
    4. Q4. SNSのDMやリプライで「乗っ取りを復旧してあげる」と声をかけられたのですが信用できますか?
    5. Q5. SNSアカウントを守るために、登録メールアドレス側で気をつけるべきことはありますか?
  12. まとめ
  13. 次に読むおすすめ記事
  14. 参考情報

この記事で行うこと

  • SNSアカウントが乗っ取られる主な手口(パスワード使い回し、フィッシングDM、不正な連携アプリ)を理解する
  • X(旧Twitter)の必須防衛設定(認証アプリによる2要素認証、ログイン中セッション確認、連携アプリ解除)を完了する
  • Instagram(Meta)の必須防衛設定(Metaアカウントセンターでの二段階認証、ログインの場所確認、リンク済みアプリ点検)を完了する
  • LINEの必須防衛設定(ログイン許可のオフ、他端末セッション強制ログアウト、連動アプリ解除)を完了する
  • 不正アクセスが疑われる場合や、実際に乗っ取られた場合の緊急初動フロー(パスワード変更、セッション切断、公式サポートへの救済申請、知人への注意喚起)を把握する

前提条件・対象読者

  • X、Instagram、LINEのいずれか(または複数)をスマートフォンやPCで日常的に利用している方
  • アカウントのセキュリティ設定を初期状態のまま放置している方、または数年間見直していない方
  • 知人のアカウント乗っ取り投稿を見て、自分のアカウントにも不安を感じている方
  • 対応バージョン・最終確認日: 2026年11月(Xヘルプセンター、Metaアカウントセンター・Instagramヘルプセンター、LINEみんなの使い方ガイドの最新仕様に基づきます。アプリのバージョンアップによりUI画面やメニュー階層が一部変更される場合があるため、最新の公式ヘルプも併せてご確認ください)

注意点

  • パスワードの使い回しは最大の侵入経路: 他のWebサービスで情報漏洩が起きた際、同じメールアドレスとパスワードの組み合わせを使っていると、機械的な総当たり攻撃(リスト型アカウントハッキング)により一瞬でログインされます。必ずサービスごとに独立したパスワードを設定してください。
  • SMS認証の過信は禁物: SMS(ショートメッセージ)による二段階認証は、SIMスワップ詐欺やフィッシングによる中間搾取のリスクがあります。可能な限り「認証アプリ(TOTP)」または「パスキー・セキュリティキー」を選択してください。二段階認証の方式の違いについては、二段階認証の種類と選び方|SMS・認証アプリ・パスキー・物理キーを比較で詳しく解説しています。
  • バックアップコードの保存必須: 二段階認証(2FA)を設定する際は、機種変更やスマートフォンの水没・紛失でロックアウトされないよう、必ず各サービスで発行される「バックアップコード(リカバリーコード)」を安全な場所に控えてください。
  • 非公式な「復旧業者」に絶対依頼しないこと: SNSのコメント欄やDMで「有料でアカウントを取り返す」「ハッカーを紹介する」と名乗るアカウントは100%二次被害を狙う詐欺業者です。復旧は必ず各サービスの公式サポート窓口からのみ行ってください。

1. SNS乗っ取りの被害実態と代表的な3大侵入経路

アカウントを守る具体的な設定に入る前に、まずは乗っ取りによってどのような被害が生じるのか、攻撃者がどのような手口で侵入してくるのかを整理しておきましょう。

1-1. 乗っ取りで発生する深刻な被害実態

アカウントが第三者に奪われた場合、以下のような実害が発生します。

  • 投資詐欺や怪しい暗号資産・副業の宣伝投稿: 本人のふりをして「この方法で資産が10倍になった」などの偽情報をタイムラインに投稿し、フォロワーを悪質な詐欺サイトへ誘導します。
  • 知人・フォロワーへの詐欺DM送信: 「今忙しい?近くのコンビニでWebMoneyを買ってきてほしい」「友人のコンテスト投票を手伝ってほしい」などのDMを一斉送信し、知人から金銭やアカウント情報を騙し取ります。
  • アカウントの完全喪失: 攻撃者がログイン後、登録メールアドレス・電話番号・パスワード・二段階認証をすべて自身の情報に書き換えてしまうため、元の所有者が一切ログインできなくなります。
  • 長年培った信用の失墜: 被害を受けた知人や取引先に対して「乗っ取りに気づけなかった管理不足」として信用問題に発展するケースがあります。

1-2. 代表的な3大侵入経路

攻撃者がアカウントへ不正アクセスする手口は、主に以下の3パターンに集約されます。

侵入経路手口の特徴主な対策
パスワード使い回し攻撃(リスト型攻撃)過去に別サイトから流出したID・パスワードの組み合わせを使い、機械的にログインを試行するパスワードをサービスごとに固有かつ複雑にし、二段階認証を設定する
フィッシングDM・偽ログイン画面「著作権侵害の警告」「公式サポートからの通知」「知人のコンテスト投票」を装って偽サイトへ誘導し、パスワードを入力させる不審なリンクを安易に開かない、URLのドメインを必ず確認する
不正な連携アプリ(OAuth認証の悪用)「診断メーカー」「足跡チェック」「自動フォロワー増加ツール」などにSNS連携を許可させ、投稿やDM送信の権限を悪用する不要なサードパーティ製連携アプリを定期的に点検・解除する

パスワードを強固にするための具体的なルールやパスワードマネージャーの活用法については、パスワードマネージャー入門|選び方・移行手順・マスターパスワードの決め方で解説しています。

2. X(旧Twitter)の必須防衛設定

Xのアカウントを守るための3大設定(二要素認証、セッション管理、連携アプリ解除)を順番に進めましょう。

2-1. 二要素認証(2FA)の有効化

パスワードに加えて、スマートフォンアプリで生成されるワンタイムパスワードを要求する設定です。無料アカウントではSMS認証が利用できないため、セキュリティ強度の高い「認証アプリ」を利用します。

スマートフォンアプリおよびPCブラウザ共通の手順は以下の通りです。

  1. 画面左上のプロフィールアイコン(PCでは左メニューの もっと見る)をタップし、設定とサポート > 設定とプライバシー を開きます。
  2. セキュリティとアカウントアクセス を選択し、セキュリティ をタップします。
  3. 2要素認証 をタップします。
  4. 認証アプリ のスイッチをオンにします。
  5. 画面の指示に従い、アカウントのパスワードを入力して本人確認を行います。
  6. 画面にQRコードが表示されたら、スマートフォンにあらかじめ導入しておいた認証アプリ(Google Authenticator、Microsoft Authenticator、1Password等)でQRコードをスキャンします。
  7. 認証アプリに表示された6桁の確認コードをXの画面に入力し、連携を完了します。
  8. 最後に画面に表示される バックアップコード をメモ帳やパスワードマネージャーへ確実に保存します。

バックアップコードは、スマートフォンの機種変更や故障で認証アプリを開けなくなった際にログインするための唯一の救済手段となります。必ず安全な場所へ記録してください。

2-2. ログイン中セッションの確認と不要端末の切断

現在ログイン状態にあるデバイスの一覧を確認し、過去に使用していた古いスマートフォンや身に覚えのない接続を遮断します。

  1. 設定とプライバシー > セキュリティとアカウントアクセス を開きます。
  2. アプリとセッション をタップし、セッション を選択します。
  3. ログイン中のセッション 一覧を確認します。接続元のOS、ブラウザ、おおよその地域が表示されます。
  4. 自分が使っていない端末や、以前使っていた古い端末があれば、個別にタップして 表示されたデバイスからログアウト を実行します。
  5. 心当たりのない不審な接続が複数ある場合は、一番下にある 他のセッションをすべてログアウト を選択して、現在操作している端末以外の接続を一括切断します。

2-3. 連携アプリ(サードパーティアプリ)の点検と解除

過去に連携を許可した外部サービス(診断ツール、自動投稿連携、アクセス解析ツール等)のアクセス権を取り消します。

  1. 設定とプライバシー > セキュリティとアカウントアクセス > アプリとセッション を開きます。
  2. 連携しているアプリ をタップします。
  3. アカウントにアクセス可能な外部アプリの一覧が表示されます。
  4. 長期間使っていないアプリや、現在不要になったアプリをタップします。
  5. アプリのアクセス権を取り消す をタップして連携を解除します。

連携を解除しても、Xアカウントそのもののデータや投稿が削除されることはありません。少しでも怪しいと感じるアプリはすべて解除しておきましょう。

3. Instagram(Meta)の必須防衛設定

Instagramのセキュリティ設定は、現在Metaの共通基盤である「アカウントセンター」に統合されています。

3-1. Metaアカウントセンターでの二段階認証設定

Instagramアプリから設定を行います。

  1. プロフィール画面右下のアイコンをタップし、右上のメニューアイコン(≡)をタップします。
  2. 設定とアクティビティ(または 設定とプライバシー)を開き、最上部にある アカウントセンター をタップします。
  3. 「アカウント設定」項目内にある パスワードとセキュリティ を選択します。
  4. 二段階認証 をタップし、設定したいInstagramアカウントを選択します。
  5. セキュリティ方法として 認証アプリ(推奨) を選択します(SMSも選択可能ですが、セキュリティ強度の高い認証アプリを推奨します)。
  6. 画面の指示に従い、QRコードを認証アプリでスキャンするかキーを手動入力し、生成された6桁コードを入力して有効化します。
  7. 設定完了後、追加の手段 > バックアップコード を開き、表示されるコード一覧を控えて保存します。

3-2. ログイン中の端末(ログインの場所)の確認とログアウト

身に覚えのない場所やデバイスからのアクセスがないか確認します。

  1. アカウントセンター > パスワードとセキュリティ を開きます。
  2. ログインの場所 をタップし、該当のInstagramアカウントを選択します。
  3. 現在ログインしているデバイス(「このデバイス」)と、過去にログインした他のデバイス一覧が表示されます。
  4. 見覚えのない地域や端末名が表示されている場合は、該当の端末をタップして ログアウト を実行します。
  5. もし不審なログイン履歴を発見した場合は、直ちに同じ「パスワードとセキュリティ」画面から パスワードの変更 を行ってください。

3-3. リンク済みアプリとウェブサイトの解除

Instagramアカウントでログイン連携している外部サービスを点検します。

  1. Instagramの 設定とアクティビティ 画面を開きます。
  2. 少し下にスクロールし、アプリとウェブサイト(またはアカウントセンター内の あなたの情報と権限 > アプリとウェブサイト)をタップします。
  3. アクティブ タブに表示されている外部アプリ一覧を確認します。
  4. 現在利用していないサービスや身に覚えのないアプリを選択し、削除(または アクセス権を取り消す)をタップして確定します。

3-4. ログインアラートの確認

認識されていない端末やブラウザからログインがあった際に、即座に通知を受け取れるようにします。

  1. アカウントセンター > パスワードとセキュリティ を開きます。
  2. ログインアラート をタップし、Instagramアカウントを選択します。
  3. アプリ内通知 および メール の両方にチェックが入っていることを確認します。

4. LINEの必須防衛設定

LINEはスマートフォン1台につき1つのアカウントが原則ですが、PCやiPadなどの他端末からのログインを悪用した乗っ取りが発生します。最も効果的な防衛策を設定しましょう。

4-1. スマホ以外のログインを遮断する「ログイン許可」オフ

LINEをスマートフォンだけで利用している方にとって、最も強力な乗っ取り防止設定が「ログイン許可」の無効化です。

  1. LINEアプリのホーム画面右上にある 設定(歯車アイコン) をタップします。
  2. アカウント をタップします。
  3. ログイン許可 のトグルスイッチをオフにします。

この設定をオフにすると、PC版LINE、iPad版LINE、Chromeブラウザ版LINEなどの他端末からのログインが一切拒否されます。外部からの遠隔アクセス経路を完全に遮断できるため、スマホ単体で使っている方は今すぐオフにしてください(PC版を使いたい時だけ一時的にオンにする運用が有効です)。

4-2. ログイン中の端末確認と強制ログアウト

すでに他の端末からログインされていないかを点検します。

  1. 設定(歯車アイコン) > アカウント を開きます。
  2. ログイン中の端末 をタップします。
  3. 現在PCやiPad等でログイン中のデバイス一覧が表示されます(他端末でログインしていない場合は「ログイン中の端末はありません」と表示されます)。
  4. 心当たりのない端末が表示されている場合は、該当する端末名の横にある ログアウト をタップして接続を強制切断します。

4-3. 連動アプリ(外部サービス連携)の解除

LINEログイン機能を使って過去に連携した外部ゲームやWebサービスを点検します。

  1. 設定(歯車アイコン) > アカウント を開きます。
  2. 連動アプリ をタップします。
  3. LINEアカウントと紐づいている外部サービスの一覧が表示されます。
  4. もう遊んでいないゲームや不要なサービスをタップし、連動を解除 をタップします。

4-4. パスワードの見直しと設定状況の点検

LINEのパスワードが古いままになっていないか、他サービスと同じ文字列になっていないかを確認します。

  1. 設定(歯車アイコン) > アカウント > パスワード を開きます。
  2. 画面のロック認証(指紋認証・Face IDなど)を解除します。
  3. 英大文字・小文字・数字・記号を組み合わせた、推測されにくい新しいパスワードを入力して登録します。

5. 3大SNSの防衛設定早見表

主要3大SNSのセキュリティ設定手順を一覧表にまとめました。定期的な見直し時のチェックシートとしてご活用ください。

防衛項目X(旧Twitter)InstagramLINE
二段階認証の設定設定とプライバシー > セキュリティとアカウントアクセス > セキュリティ > 2要素認証(認証アプリ推奨)アカウントセンター > パスワードとセキュリティ > 二段階認証(認証アプリ推奨)PC等ログイン時にスマホ側で認証コードを入力する画面認証(標準機能)
ログイン端末の確認セキュリティとアカウントアクセス > アプリとセッション > セッションアカウントセンター > パスワードとセキュリティ > ログインの場所設定 > アカウント > ログイン中の端末
他端末ログイン遮断不要セッションのログアウトで対応不要セッションのログアウトで対応設定 > アカウント > ログイン許可 をオフにする(最強の防御策)
外部連携アプリの解除セキュリティとアカウントアクセス > アプリとセッション > 連携しているアプリ設定とアクティビティ > アプリとウェブサイト設定 > アカウント > 連動アプリ
ログイン通知新規端末からのログイン時に登録メールへ自動送信アカウントセンター > パスワードとセキュリティ > ログインアラートLINE公式アカウントからトーク画面へ自動通知

6. 万が一乗っ取られた場合の緊急復旧フロー

万が一アカウントに不審な挙動が見られた場合、状況に応じて以下の手順で速やかに対処してください。

6-1. パターンA: まだ自分の端末からログインできる場合(初期段階)

攻撃者がパスワードを変更する前であれば、被害を最小限に抑えてアカウントを取り戻すことができます。

  1. パスワードを即座に変更する: 直ちに設定画面を開き、推測不可能な新しいパスワードに変更します。「他のデバイスからログアウトする」旨の選択肢が表示された場合は、必ずチェックを入れて変更を完了します。
  2. 他端末のセッションを強制ログアウトする: 「セッション」「ログインの場所」「ログイン中の端末」を開き、自分自身の現行端末以外のすべての接続を切断します。
  3. 二段階認証を新規設定(または再設定)する: 認証アプリによる二段階認証をオンにし、バックアップコードを新しく取得します。
  4. 不審な連携アプリを全解除する: 外部アプリ連携をすべて解除し、不正な投稿プログラムを遮断します。
  5. 周囲への注意喚起を行う: 他のSNSや電話、グループ連絡等を通じて「アカウントが一時的に乗っ取られていたため、自分からの不審なDMやリンクは絶対に開かないでほしい」とフォロワーや友人に速やかに伝えます。

6-2. パターンB: 締め出されてログインできない場合(登録情報を書き換えられた)

パスワードやメールアドレスを変更されてしまい、ログインできなくなった場合の対処手順です。

1. 登録メールアドレスの「変更通知メール」を最優先で確認する

XやInstagramでは、登録メールアドレスが変更された際、元のアドレス宛に「メールアドレスが変更されました」というセキュリティ通知が届きます。本文内に記載されている取り消し公式リンクを速やかにクリックすることで、変更を巻き戻せる場合があります(リンクには有効期限があるため迅速な確認が必要です)。

2. 各サービスの公式復旧窓口へ申請する

  • X:Xヘルプセンターの「アカウントアクセスの問題」フォームへアクセスし、「アカウントがハッキングされた、または乗っ取り被害にあった」を選択して申請します。二要素認証を奪われた場合は「2要素認証の方法に問題が生じている」フォームから解除を依頼します。
  • Instagram:専用の復旧ページ( https://www.instagram.com/hacked/ )へブラウザからアクセスします。「アカウントに不正アクセスされた」を選択し、セルフィー動画の撮影等による公式の本人確認プロセスを実施します。
  • LINE:スマホアプリを削除せず、自分の電話番号で再ログインを試みます(SMS認証)。電話番号ごと乗っ取られて復旧できない場合は、LINEヘルプセンターの公式お問い合わせフォームから状況を報告し、アカウントの利用停止・削除を要請します。

3. 二次被害の防止と関係機関への相談

知人や家族が金銭詐欺(電子マネーの購入要求など)に巻き込まれないよう、別手段で直接連絡を取って注意を促します。実際に金銭被害が発生した場合は、速やかに最寄りの警察署や都道府県警察のサイバー犯罪相談窓口へ被害届を提出してください。

うまくいかない場合の確認ポイント

  • 認証アプリのQRコードをカメラで読み取れない場合: 画面に表示されている英数字の「セットアップキー(シークレットキー)」をコピーし、認証アプリ側の「セットアップキーを入力」から手動で登録してください。
  • 認証アプリの6桁コードを入力してもエラーになる場合: スマートフォンの端末設定で「日付と時刻」が自動設定になっているか確認してください。数秒から数十秒の時刻ズレがある場合、ワンタイムパスワードの検証に失敗することがあります。
  • バックアップコードを紛失してしまった場合: ログイン中の端末がまだ残っている場合は、設定画面の二段階認証メニューから「新しいバックアップコードを取得・再生成」することで古いコードを無効化し、新しいコードを発行できます。
  • LINEで「ログイン許可」をオフにしたらPC版からログインできなくなった場合: 仕様通りの挙動です。PC版LINEを利用する時間帯だけ一時的に ログイン許可 をオンにし、作業が終わったら再びオフに戻す運用を行ってください。

よくある質問(FAQ)

Q1. SMS(ショートメッセージ)認証よりも認証アプリを使ったほうが良いのはなぜですか?

SMS認証は、偽の基地局やフィッシングサイトによるコード傍受、通信キャリアの不備を突いてSIMカードを不正再発行される「SIMスワップ詐欺」などの脅威に対して脆弱です。認証アプリ(Google Authenticator等)は端末内部で30秒ごとに使い捨てのコードをローカル生成するため、通信傍受されるリスクが極めて低く、公式でも強く推奨されています。

Q2. LINEの「ログイン許可」をオフにすると、スマホでの普段の通話やトークに影響はありますか?

まったく影響ありません。「ログイン許可」はあくまで「スマートフォン以外の別端末(PC、iPad、ブラウザ版など)からのログインを許可するかどうか」の設定です。スマホ単体でのメッセージ送受信や無料通話は通常通り利用できます。

Q3. 外部の連携アプリを解除すると、SNSの過去の投稿やアカウントデータは消えてしまいますか?

消えません。連携アプリの解除は「その外部サービスがあなたのアカウントにアクセスする権利(OAuthトークン)を取り消す」だけの操作です。SNS本体のプロフィール情報、投稿履歴、フォロワー一覧などが削除されることはありません。

Q4. SNSのDMやリプライで「乗っ取りを復旧してあげる」と声をかけられたのですが信用できますか?

絶対に信用してはいけません。第三者が外部から他人のアカウントを直接復旧させる技術や権限は存在しません。「アカウントを復旧してあげる」「腕利きのハッカーを紹介する」と持ちかけ、金銭や個人情報を騙し取ろうとする二次被害詐欺(アカウント復旧詐欺)です。必ず各プラットフォームの公式サポート窓口をご利用ください。

Q5. SNSアカウントを守るために、登録メールアドレス側で気をつけるべきことはありますか?

非常に重要です。SNSアカウントに紐づけているメールアドレス(GmailやYahoo!メールなど)自体が乗っ取られてしまうと、パスワードリセットメールを攻撃者に受信され、すべてのSNSアカウントを連鎖的に奪われてしまいます。SNSだけでなく、登録しているメールアドレス自体にも必ず二段階認証を設定し、パスワードを個別に管理してください。

まとめ

SNSアカウントの乗っ取りは、単なるツールの不具合ではなく、人間関係や社会的な信用を一瞬で失いかねない重大なセキュリティインシデントです。

被害を未然に防ぎ、安心して利用を続けるための重要ポイントは以下の通りです。

  • パスワードの使い回しを完全にやめ、サービスごとに強固な文字列を設定する
  • X、Instagram、LINEのすべてで二段階認証(認証アプリ推奨)を有効化し、バックアップコードを安全に控える
  • ログイン中の端末履歴を定期的に確認し、身に覚えのないセッションを強制切断する
  • 不要になった診断ツールや外部連携アプリのアクセス権を速やかに取り消す
  • LINEをスマホのみで利用している場合は「ログイン許可」をオフにして遠隔侵入を遮断する
  • 万が一乗っ取られた場合は、変更通知メールの確認、公式サポート窓口への復旧申請、周囲への注意喚起を即座に行う

設定の変更は数分で完了します。大切なアカウントと人間関係を守るため、今すぐ設定を見直しましょう。

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参考情報