sambaを導入してファイルサーバを構築する手順(インストールから設定方法まで)

2020年10月17日Linux

Linux上にWindows端末から利用できるファイルサーバを構築したい場合に、あまり複雑なアクセス権などを考えず、簡単に構築する手順をご紹介します。

ユーザ・パスワードなしでsambaを利用したい場合は、こちらの記事を参考にしてください。

構成イメージ

sambaで公開するディレクトリを作成

sambaで公開するディレクトリを作成します。

ここでは、「/xxx/share」というディレクトリを例にすすめます。

$ mkdir /xxx/share
$ chmod 777 /xxx/share

sambaのインストール

sambaのインストールはaptやyumなど利用されているデストリビューションに応じたものでインストールします。

Ubuntuの場合

$ sudo apt install samba

 

CentOSの場合

$ sudo yum install samba

sambaの共有ディレクトリの設定

sambaの設定は「smb.conf」ファイルで設定します。

$ sudo vim /etc/samba/smb.conf

ファイルの末尾に以下のように設定を追加します。

先ほど作成したディレクトリをpathに設定し、書き込み許可、ゲスト許可としておきます。

[share]
path = /xxx/share
read only = no
guest ok = yes

設定が問題ないかを「testparm」コマンドで確認することができます。

$ testparm

Load smb config files from /etc/samba/smb.conf
Loaded services file OK.
Server role: ROLE_STANDALONE

sambaのポート445の解放

sambaは標準でTCPの445番ポートを使用しますので、ファイアウォールを設定しアクセスできるようにします。

ここでは、ufwを利用してファイアウォールの設定します。

ufwが有効になっていない場合はまず、以下のコマンドで有効化しましょう。

$ sudo ufw enable

ufwを有効にしたら、次は445番ポートを開放します。

$ sudo ufw allow 445/tcp

statusコマンドで445番がALLOWとなっていることを確認しましょう。

$ sudo ufw status
状態: アクティブ

To                         Action      From
--                         ------      ----
445/tcp                    ALLOW       Anywhere
445/tcp (v6)               ALLOW       Anywhere (v6)

設定に問題がなければ、reloadコマンで再読込を行い設定を有効にします。

$ sudo ufw reload

samba用のユーザ作成

sambaアクセス用にユーザを準備します。

ここでは、「samba」というユーザを作成する例ですすめます。

Linuxユーザを作成

useraddコマンドでsambaユーザを作成します。

$ useradd -s /bin/bash -m samba

sambaユーザにパスワードを設定します。

$ passwd samba

sambaパスワードを設定

UbuntuとCentOSでコマンドが異なりますが、先ほど作成したsambaユーザにsambaパスワードを設定します。

Ubuntu

$ smbpasswd -a samba

 

CentOS

$ pdbedit -a samba

sambaの再起動

以下のコマンドでsambaのサービスを再起動しこれまに設定した内容を有効化します。

$ sudo systemctl restart smbd

Windows端末からアクセス確認

Windows端末からエクスプローラで「\\[LinuxサーバのIPアドレス]\share」にアクセスすると、ユーザとパスワードの認証画面が表示されます。

パスワードを入力するとフォルダにアクセスできるようになっています。

Linux

Posted by snow